1月25日、三光パートナーズが運営する「e-sports SQUARE AKIHABARA」が秋葉原(千代田区外神田3-2-12 Box'R AKIBAビル2階)にオープンした。
e-Sports(エレクトロニックスポーツ)は、PCゲームにみられる反射や状況判断能力、高度な戦略性などをスポーツ同様、競技として捉えたもの。欧米・アジアでは高額な賞金を争う世界大会が開かれ、試合の様子がテレビやネットなどの各メディアを通じて放送されることから、有名メーカーの支援を受けるプロプレイヤーも多数存在する。近年急速にe-Sportsが普及した中国では、小学生の「なりたい職業」の2位にランクインし、有名解説者の年収は100万ドル以上、トッププレイヤーはそれよりも多くの収入を手にしていると言われるほどだ。
日本国内でもニコニコ動画などの動画共有サイトではゲーム実況カテゴリが人気コンテンツの1つとなっているが、10万人規模の観客をリアルで動員するe-Sportsの世界的な盛り上がりと比較するとまだ一般的とは言えない。これまで三光パートナーズは「e-sportsで世界を目指そう!」をコンセプトに、2011年より千葉県市川市でe-sports専用施設を営業してきたが、今回新たに施設を秋葉原に移転し、日本のe-Sports発展に貢献していくという。
オープニングに先駆けて行われた報道関係者向けの発表会では、同社取締役の山本紘章氏が登壇し、「情報発信力の高いアキバを中心に、オフ会やイベント会場、トレーニング施設として、(e-sports SQUARE AKIHABARAを)プレイヤー同士の交流スペースにしてほしい。2014年を“e-Sports元年”と定め、グローバルに注目されるこの街で、日本のe-Sportsの発展に貢献していきたい」と意気込む。
このほか、オープニングパーティでは著名な業界関係者を招いてパネルディスカッションを実施。e-Sportsが盛り上がりを見せる中国・韓国のゲストや、プロプレイヤーの意見を交えながら、国内e-Sports界の発展に向けた施策が話し合われた。
e-sports SQUARE AKIHABARAは、ディスプレイ9面を使った大型モニターを備えるメインステージのほか、本格的な照明・音響装置や実況解説席、ハイスペックなゲーミングPCと入力デバイス、カフェ&バーなど、単にゲームをプレイするだけでなく、サッカーや野球を観戦するように、e-Sports観戦を楽しめるスペースになっているのも特徴だ。また、店内スタッフはすべてPCゲーム経験者で、名前の知られた有名プレイヤーも在籍。施設の案内だけでなく、インストラクターもしてくれるという。
注目は50台近く並ぶPCがすべて、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドである「G-Tune」のマシンで構成されている点。スペックはCore i7-4770とGeForce GTX 770を組み合わせたハイエンドモデルで、負荷の高いゲームタイトルも快適に楽しめる。また、ディスプレイには240Hz駆動のEIZO製ゲーミングディスプレイ「FORIS FG2421」を導入したブースも多かった。
e-sports SQUARE AKIHABARAの利用料金は1時間400円(延長30分200円)/3時間パック1000円/6時間パック2000円。平日の11時から17時までの「Before 5」は、フードまたはドリンクを注文すると、最初の2時間は無料で利用できる。営業時間は11時から24時まで。法人、個人問わず貸し切り利用にも対応する。
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