ココが「○」 |
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・ノートPCにもタブレットにもなる2in1 |
・DVD搭載で約1.198キロの軽量ボディ |
・高い堅牢性、インタフェースも充実 |
ココが「×」 |
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・モバイルノートとしては価格が割高 |
・縦のキーピッチが15.2ミリと狭め |
・内蔵スピーカーがモノラル仕様 |
はじめに:変形も機能も妥協しないLet'snoteの新シリーズ
「軽量」「長時間」「頑丈」「高性能」を追求したビジネスモバイルPCといえば、パナソニックの「Let'snote」だ。その2014年春モデルが早くも登場した。中でも新シリーズとして追加された12.5型フルHD液晶搭載の「Let'snote MX3」は、従来機の強みを採り入れつつ、最新のトレンドも盛り込んだ注目の製品といえる。
11.6型モデル「Let'snote AX3」と同様、同社が「ハイブリッド・モバイル」と呼ぶ2in1デバイスで、液晶ディスプレイを360度回転させることにより、クラムシェルノートPCとタブレット、どちらのスタイルでも利用可能だ。
基本仕様は、Haswellこと第4世代CoreのUシリーズにSSDを組み合わせたハイスペック志向の構成だ。IEEE802.11acの高速無線LANとWiMAX(WiMAX 2+ではなく、第1世代のWiMAX)を標準搭載し、収納式スタイラスペンによる手書き入力機能に加えて、光学ドライブ、有線LAN、アナログRGB出力といった、昨今のUltrabookでは省かれがちながらビジネスユースではいまだ使われることも多い装備を網羅している。
Let'snote MX3は要するに、Let'snote AX3を大画面化し、光学ドライブとペンを追加したモデルに相当する。また、光学ドライブ内蔵の12.1型クラムシェルノートPC「Let'snote SX3」(同社は「クリエイティブ・モバイル」と呼ぶ)を2in1に進化させたモデルという見方もでき、いわばAX3とSX3の長所を吸収した新シリーズに仕上がっている。
しかも、新たなボディ素材の導入やボンネット構造の見直しなどにより、剛性を保ちつつ、21ミリ厚、約1.198キロとLet'snote SX3に薄さで勝り、軽さで肉薄している点は特筆したい。12.5型以上の液晶を搭載した個人向けの2in1デバイスとしては世界最軽量という(2014年1月15日現在、同社調べ)。
Let'snote AX3同様のホットスワップ可能なバッテリーシステムも継承した。着脱可能なバッテリーに加えて、内蔵バッテリーも備えており、電源を切らずにバッテリーの交換(交換用バッテリーは別売)が可能だ。バッテリー駆動時間は標準で約14.5時間としている(店頭下位モデルは約15時間)。
店頭販売向けの製品ラインアップは、基本スペックとOfficeの有無が異なる2モデルで展開されるが、今回は2014年2月14日の発売に先駆けて上位モデル「CF-MX3TEABR」(Core i7+256GバイトSSD、Officeなしモデル)の試作機を入手した。写真を見ながら具体的な仕様を紹介していくとともに、性能やバッテリー駆動時間をチェックしていこう。
ボディと製品概要:2in1ボディにビジネス向けの機能を満載
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