回折ボケを低減する点像復元処理を搭載
富士フイルムは、レンズ交換式のミラーレスカメラ「X」シリーズを2012年2月から展開している。これまでに発売したボディは、最上位モデルの「X-Pro1」からエントリーモデルの「X-A1」までの5製品。いずれもクラシックカメラを思わせるレトロなデザインを採用し、そのことが同シリーズの個性になっている。
今回取り上げるのは、今年11月に発売になったXシリーズのスタンダードモデル「X-E2」だ。昨年発売した「X-E1」の後継機にあたり、画質とスピード、機能、操作性をいっそう高めている。
なかでもまず注目したいのは、センサーとエンジンを一新したこと。センサーには「X-Trans CMOS II」を、処理エンジンには「EXR Processor II」をそれぞれ搭載。これらは今年2月に発売されたレンズ一体型モデル「FUJIFILM X100S」から継承したものだ。絞り込み時の回折ボケやレンズ周辺部のボケを補正する「点像復元処理」も受け継いでいる。
下の2枚の写真は、点像復元処理のOFF/ONを比較したもの。絞り値をF22まで絞り込んだため、OFFのカットでは、回折の影響によって遠景のディテールがやや甘い描写になっている。しかしONでは、画面全体のシャープネスが高まっていることが分かる。
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