NECビッグローブは12月2日、高速モバイル通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」に、月額980円で月1GバイトまでのLTE/3G通信と全国のWi-Fiスポットを利用できるエントリープランを追加すると発表した。同プランと端末をセットにした「ほぼスマホ」の展開も来年スタート。第1弾として2月にシャープ製「AQUOS PHONE SH90B」を通信費込みで月額2950円で提供する。
NTTドコモのXi・FOMAエリアのLTE/3G通信と、BIGLOBEが提供する全国のWi-Fiスポットでの公衆無線LANが利用できるデータ通信専用プラン。最大通信速度は下り112.5Mbps/上り37.5Mbps。SIMカードは、標準、micro、nanoの3種類から選べる。
追加されたエントリープランは月額980円でLTE/3G通信が月に1Gバイトまで利用可能。超えた場合は最大128Kbpsに制限される。高速通信可能容量を100Mバイト当たり315円で追加できる「ボリュームチャージ」機能の利用や、上限が異なる上位プランへの変更など、利用スタイルに合わせた使い方ができるとしている。
Wi-FiとLTEの切り替えはバッテリー消耗が激しく利用しにくいという声に応え、最適な通信方法を選択するアプリ「オートコネクト」(現在Android版のみ、iOS版は開発中)も無料提供。電波が強くつながりやすいWi-Fiにのみ接続したり、移動中は最寄りのWi-Fiスポットに次々切り替えるのではなくLTEで安定した通信を行うなど、ユーザーの利用状況を検知して利便性と省電力を両立する。
月額980円プランとスマートフォン端末をセットにした「ほぼスマホ」の展開もスタート。来年2月に第1弾として、IGZO液晶ディスプレイ搭載の「AQUOS PHONE SH90B」を月額2950円で販売する。端末代と通信費込みで2年間で7万800円と、リーズナブルにスマートフォンを利用できるのが売りだ。データ通信専用の「ほぼスマホ」だが、050番号を付与する通話用アプリ(月額315円)を利用できるほか、2月にはSMSにも対応する予定(別途オプション)。端末の種類は今後増やしていく。
古関義幸社長は「SIMカードによるモバイルデータ通信市場は価格的にはギリギリまで落ちてきており、おそらくこれ以上の競争は不可能。サービス面での差別化がますます重要であり、当社の考えた1つの答えが多くのユーザーが悩んでいるバッテリー消耗の激しさを解決する『オートコネクト』アプリ。今後はデバイスの種類も独自性が問われ、タブレットやスマートフォンだけでなく腕時計や眼鏡型などのウェアラブル端末などに広がっていくのでは」と話した。
関連記事
- 「IIJmio」、“情強”に受けてユーザー拡大 今後は「“安いスマホ”を求めるライトユーザーにも」
IIJの個人向けデータ通信サービス「IIJmio」がユーザー数を拡大している。今後はITリテラシーの高い層だけでなく、ライトユーザーへの浸透も図っていく。 - イオン、音声だけでもOKのSIMカード発売 月額基本料1080円
イオンと日本通信は、音声通話だけでも利用できるSIMカード「スマホ電話SIM for LTE」を19日より全国のイオンで販売する。 - 月額714円のLTE「U-mobile*d」、U-NEXTが開始 業界最安
U-NEXTは、月額714円から利用できるLTE対応のモバイルデータ通信SIMカードの販売を開始した。
関連リンク
Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.