NTTドコモが出資するリンク・プロセシングは、スマートフォンを利用したクレジットカード決済システム「Anywhere」を「ワイヤレス・ジャパン2013」(東京ビッグサイト、5月29〜31日)で展示している。NTTドコモのAndroid端末で購入情報を入力し、専用のカードリーダーを使って決済を行う。
「Anywhere」はドコモのAndroid端末を利用したクレジットカード決済システム。スマートフォンにアプリをインストールし、クレジットカードの種類、決済額、支払回数などを入力。専用のリーダーにカードを通せば決済は完了する。店舗側の手数料は決済額の3.48%+1件あたり10円。導入の初期費用はカードリーダー本体の金額とセットアップ費用(5000円)のみだが、別途docomoのAndroid端末が必要。
カードリーダー兼レシートプリンタはBluetoothで通信を行うワイヤレス型(2万円)と暗証番号を入力するPINパッドの付属したケーブル接続型(3万1500円)の2種類。ケーブル接続型は、VISAやMasterCard、JCBなどに加え、中国で多く利用される「銀聯」カードにも対応。中国人観光客の誘致には欠かせないとしている。
モバイルカード決済システムは、支払い方法が一括払いしか選べなかったり電子データによる確認のみになるツールも多いが、「Anywhere」は複数回払いも選択でき、従来の決済時と同様にレシートの発行も可能。「いい意味で従来と変わらず、構えずに導入してもらえる」(説明員)という。今後は会費や月極サービスに利用できる継続課金や、外国通貨の現在のレートで支払いができる機能などを拡充していくという。
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