スマートフォンやタブレットの分解リポートで人気の米iFixitは11月21日(現地時間)、米Microsoftの「Xbox One」を世界で最も早く発売されたニュージーランドで購入して分解し、リポートを公開した。
Xbox Oneは、11月15日に米国で発売されたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション 4」(PS4)と競合する“エンターテインメントセンター”。iFixitはPS4の分解リポートも公開している。
ケースを開いてまず目につくのは巨大な冷却ファンだ。初代の「Xbox 360」は発熱による熱暴走トラブルがみられたが、これならトラブルを避けられそうだ。
HDDはSamsung Electronics製で、標準的な2.5インチのSATA IIドライブ。換装を公式に認めているSCEと異なり、自分でHDDを換装すると保証の対象外となってしまう。物理的には換装できそうだが、iFixiは「未フォーマットのHDDを認識するかどうかは不明」としている。
SoCを構成するCPUとGPUはPS4と同じAMD"Jaguar"8コアとAMDのRadeonベースのGPU。RAMとFlashメモリはSK Hynix製だ。
恒例の“修理しやすさ”の評価はPS4と同じ10点満点の8点。Xbox 360よりずっと分解しやすくなったという(初代Xbox 360の分解リポート時代にはまだ採点していなかった)。マイナスポイントは、ケースがネジではなくクリップでとめてあるので少し開けにくいことと、HDDへのアクセスが比較的難しく、換装が保証外であることとしている。
Xbox Oneの日本での発売は来年で、具体的な日程と販売価格はまだ発表されていない。
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