Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17593

写真で見る「Venue 11 Pro」――AtomからCore i5まで選べる10.8型“3 in 1”タブレット

柔軟な仕様を手に入れたWindows 8.1タブレット

 デルが11月19日に発売した「Venue 11 Pro」は、ビジネスもホームユースも1台でカバーするという10.8型のWindows 8.1タブレットだ。話題の低価格な8型モデル「Venue 8 Pro」に続いて、写真とともに実機(海外版)をチェックしていこう。

 Venue 11 Proの特徴は、選択できる基本スペックの幅が広く、キーボードやドッキングステーションなどの純正アクセサリを豊富にそろえており、UltrabookやデスクトップPCのように扱えることだ。1台でタブレット、Ultrabook、デスクトップの3つの体験ができるため、同社はVenue 11 Proを“3 in 1”タブレットと呼んでいる。

 液晶ディスプレイは1920×1080ドット(フルHD)表示の10.8型ワイド画面で、10点マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを備えている。本体サイズは298(幅)×177(高さ)×10.2(厚さ)ミリ、重量は約772グラムだ。これはCPUにAtomを選択した場合の最薄、最軽量の構成となる。CPUにCore i3/i5を選択すると、内部の放熱設計などが変わるため、厚さは15.4ミリ、重量は約797グラムに増す。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_01.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_02.jpg
正面から見る「Venue 11 Pro」は、ブラックカラーでシンプルなデザイン(写真=左)。10.8型フルHD液晶は画素密度が204ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、8型モデルの「Venue 8 Pro」より精細な表示だ。背面はブラックとダークシルバーのツートーンカラーで、中央に鏡面仕上げのDELLロゴをあしらっている(写真=右)

 10〜11型サイズのWindows 8/8.1タブレットと比較すると、薄型軽量とはいえないが、背面カバーを工具なしで取り外してバッテリーを着脱できるなど、主に企業導入での保守・管理のしやすさに配慮しているのが見逃せない。オプションで交換用のバッテリーも用意しているため、タブレットを長時間バッテリー駆動でタフに使いたい個人ユーザーにとっても便利だ。

 バッテリー駆動時間はAtom選択時でも、Core i3/i5選択時でも約10時間という。当然バッテリー容量は異なり、撮影した海外版ではAtom搭載機に容量32ワットアワー、Core i3/i5搭載機に容量36ワットアワーのバッテリーを装備していた。

 ちなみに背面カバーを取り外すと、バッテリーだけでなく、無線LAN、無線WAN、SSDのモジュールにもアクセスできる。これらのパーツはユーザーによる交換が保証されているわけではなく、企業向け保守サービスのための仕様だが、こうしたカスタマイズ性はほとんどのタブレットにないため、ノートPCの内蔵パーツを自分で交換できるようなユーザーにとっては魅力的に映るのではないだろうか。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_03.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_04.jpg
背面の下部には小さなスリットがあり(写真=左)、ここに指をひっかけて持ち上げると、簡単に背面のカバーが取り外せる(写真=右)。写真はCore i5搭載の構成だ。ボディは全体にカッチリとした作りで剛性の高さを感じるが、背面カバーは複数の細いツメで固定されているだけなので、何度も着脱するのには向かない
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_05.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_06.jpg
Core i3/i5搭載の構成では、36ワットアワーのバッテリーを採用している(写真=左)。今回撮影した海外版は、SanDiskの128GバイトSerial ATA SSD(SD6SP1M)と、Sierra WirelessのHSPA+(3G)対応データ通信モジュール(AirPrime EM8805)を搭載していた(写真=右)。いずれも薄型のM.2モジュールだ。SSDの下にある黒いフィルムをはがすと、無線LANモジュールも現れる
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_07.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_08.jpg
Atom搭載の構成は、Core i3/i5搭載の構成と内部設計が異なり、32ワットアワーのバッテリーを採用している(写真=左)。もちろん、Core i3/i5搭載の構成と同様、バッテリーはユーザーが交換できる仕様だ(写真=右)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_09.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_10.jpg
上がCore i3/i5搭載時の36ワットアワーバッテリー、下がAtom搭載時の32ワットアワーバッテリー(写真=左)。下のほうがフットプリントは大きいが、薄型に仕上がっている。付属の25ワットACアダプタは、薄型軽量にまとまっている(写真=右)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_11.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_12.jpg
ACアダプタの表(写真=左)と裏(写真=右)。タブレット本体と接続するUSBケーブルは着脱できる仕組みだ。プラグも収納できる

CPUはAtom Z3000と第4世代Core Yを選択可能

 CPUはタブレット向けSoCのAtom Z3000(開発コード名:Bay Trail-T)に加えて、より高いパフォーマンスを求めるユーザーに向け、第4世代Core(開発コード名:Haswell)の中でも特に省電力なYシリーズも選択できる。共通のボディデザインで、AtomからCore iまでCPUを幅広く選べるタブレットは非常に珍しい。

 企業でタブレットを一括導入する際、部署に応じて必要な性能は異なるだろうが、Venue 11 Proならば、Atom搭載の構成とCore i搭載の構成をまとめて購入でき、しかも見た目が共通で、同じシリーズの製品として一括管理が可能だ。vPro対応CPUの採用も合わせて、法人向けタブレット導入では有利に働くだろう。

 CPUは具体的に、Atom Z3770(1.46GHz/最大2.39GHz)、Core i3-4020Y(1.5GHz)、Core i5-4210Y(1.5GHz/最大1.9GHz)、Core i5-4300Y(1.6GHz/最大2.3GHz)の4種類から選択可能だ。いずれもCPUに統合されたグラフィックス機能を用いる。Core i5-4300YはvProにも対応する。

 Atom選択時の最小構成は、メモリが2Gバイト(DDR3 1333MHz)、ストレージが64GバイトのSSD、OSが32ビット版Windows 8.1だ。Core i3/i5選択時は、4G/8Gバイトのメモリ(DDR3 1600MHz)、128G/256GバイトのSSD、64ビット版Windows 8.1/8.1 Proを搭載できる。

Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_13.jpg
Image may be NSFW.
Clik here to view.
tm_1311_venue11pro_14.jpg
上がCore i5搭載機、下がAtom搭載機。本体の薄さと厚さだけでなく、Intelロゴの有無も異なる
Image may be NSFW.
Clik here to view.
デル株式会社
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.
デル株式会社
Image may be NSFW.
Clik here to view.
      1|2次のページへ

Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


Viewing all articles
Browse latest Browse all 17593

Trending Articles