柔軟な仕様を手に入れたWindows 8.1タブレット
デルが11月19日に発売した「Venue 11 Pro」は、ビジネスもホームユースも1台でカバーするという10.8型のWindows 8.1タブレットだ。話題の低価格な8型モデル「Venue 8 Pro」に続いて、写真とともに実機(海外版)をチェックしていこう。
- →10.8型“3 in 1”の「Venue 11 Pro」も:デル、3万9980円の8型Windows 8.1タブレット「Venue 8 Pro」
- →AtomからCore iまで、SIMフリー(3G)も選べる:圧倒的な強みがある“Windows 8.1タブレット”で勝負——デル「Venue Pro」発表会
- →Office付きでも+2000円:写真で見る「Venue 8 Pro」——“4万円切り”の8型Windows 8.1タブレット
Venue 11 Proの特徴は、選択できる基本スペックの幅が広く、キーボードやドッキングステーションなどの純正アクセサリを豊富にそろえており、UltrabookやデスクトップPCのように扱えることだ。1台でタブレット、Ultrabook、デスクトップの3つの体験ができるため、同社はVenue 11 Proを“3 in 1”タブレットと呼んでいる。
液晶ディスプレイは1920×1080ドット(フルHD)表示の10.8型ワイド画面で、10点マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを備えている。本体サイズは298(幅)×177(高さ)×10.2(厚さ)ミリ、重量は約772グラムだ。これはCPUにAtomを選択した場合の最薄、最軽量の構成となる。CPUにCore i3/i5を選択すると、内部の放熱設計などが変わるため、厚さは15.4ミリ、重量は約797グラムに増す。
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10〜11型サイズのWindows 8/8.1タブレットと比較すると、薄型軽量とはいえないが、背面カバーを工具なしで取り外してバッテリーを着脱できるなど、主に企業導入での保守・管理のしやすさに配慮しているのが見逃せない。オプションで交換用のバッテリーも用意しているため、タブレットを長時間バッテリー駆動でタフに使いたい個人ユーザーにとっても便利だ。
バッテリー駆動時間はAtom選択時でも、Core i3/i5選択時でも約10時間という。当然バッテリー容量は異なり、撮影した海外版ではAtom搭載機に容量32ワットアワー、Core i3/i5搭載機に容量36ワットアワーのバッテリーを装備していた。
ちなみに背面カバーを取り外すと、バッテリーだけでなく、無線LAN、無線WAN、SSDのモジュールにもアクセスできる。これらのパーツはユーザーによる交換が保証されているわけではなく、企業向け保守サービスのための仕様だが、こうしたカスタマイズ性はほとんどのタブレットにないため、ノートPCの内蔵パーツを自分で交換できるようなユーザーにとっては魅力的に映るのではないだろうか。
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CPUはAtom Z3000と第4世代Core Yを選択可能
CPUはタブレット向けSoCのAtom Z3000(開発コード名:Bay Trail-T)に加えて、より高いパフォーマンスを求めるユーザーに向け、第4世代Core(開発コード名:Haswell)の中でも特に省電力なYシリーズも選択できる。共通のボディデザインで、AtomからCore iまでCPUを幅広く選べるタブレットは非常に珍しい。
企業でタブレットを一括導入する際、部署に応じて必要な性能は異なるだろうが、Venue 11 Proならば、Atom搭載の構成とCore i搭載の構成をまとめて購入でき、しかも見た目が共通で、同じシリーズの製品として一括管理が可能だ。vPro対応CPUの採用も合わせて、法人向けタブレット導入では有利に働くだろう。
CPUは具体的に、Atom Z3770(1.46GHz/最大2.39GHz)、Core i3-4020Y(1.5GHz)、Core i5-4210Y(1.5GHz/最大1.9GHz)、Core i5-4300Y(1.6GHz/最大2.3GHz)の4種類から選択可能だ。いずれもCPUに統合されたグラフィックス機能を用いる。Core i5-4300YはvProにも対応する。
Atom選択時の最小構成は、メモリが2Gバイト(DDR3 1333MHz)、ストレージが64GバイトのSSD、OSが32ビット版Windows 8.1だ。Core i3/i5選択時は、4G/8Gバイトのメモリ(DDR3 1600MHz)、128G/256GバイトのSSD、64ビット版Windows 8.1/8.1 Proを搭載できる。
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