トレンドマイクロは9月19日、コンシューマー向けセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新機能およびサポートサービスの強化を発表した。SNS対応やプライバシー保護の強化を図っている。
Windows/Mac向けセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」の最新版ではSNSのプライバシー設定のチェックと推奨される設定を適用する「プライバシー設定チェッカー」機能を強化。従来のFacebookに加え、TwitterとGoogle+にも対応している。ダウンロードファイルのリスクを評価する「コミュニティインテリジェンス」機能もWebブラウザ経由のダウンロードファイルに加え、メールの添付ファイルも評価できるようにした。Windows 8.1への対応やリアルタイムスキャン時間の短縮化(最大約17%)も図っている。
また、「ウイルスバスター クラウド + 保険&デジタルライフサポート」も新たに提供。PCや主要なアプリケーション、SNSなどの操作方法やプライバシー保護の設定などをアドバイスするもので、毎日午前9時〜深夜0時まで電話やメールで対応するという。
モバイル向けセキュリティアプリの「ウイルスバスター モバイル」最新版では「トレンドマイクロ プライバシースキャナー」アプリ(Google Playで公開)と連携、「プライバシー設定チェッカー」と同様にFacebookにおけるプライバシー設定のチェックと推奨される設定の適用をモバイル端末からもできるようにした。ウイルススキャンでは同社のクラウド型脅威データベースと連携して端末に置くパターンファイルのサイズを小さくし、スキャン時間の高速化と最新の脅威への対応の迅速化を図っている。
サポートサービスでも新たに「おまかせ!スマホお探しサポート」を提供。同社の担当者に電話で連絡すると、紛失・盗難に遭った端末の所在を捜索したり、遠隔操作で消去したりする。
パスワード管理ツールの「パスワードマネージャー」最新版では新たにMacへ対応し、不正なWebサイトへのアクセスを防止する機能やWebベースの管理コンソール機能を提供する。このほか、10月下旬以降にWindows ストアアプリの「トレンドマイクロ コネクト」もリリースする予定。最新のセキュリティ情報をユーザーに提供したり、同社製品をインストールしている端末でのセキュリティ状態や有効期間などを通知してくれる。
会見した取締役副社長の大三川彰彦氏は、「不正なアプリの増加や不正ログイン事件が横行しているように、昨今ではSNSやモバイルアプリにおけるプライバシー侵害のリスクが高まり、多くのユーザーが不安に感じている。最新版製品やサポートを通じてユーザーの不安を解消し、安心・安全のデジタルライフをサポートしたい」と語った。
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