映像/音声の伝送規格として定着したHDMIの最新規格「HDMIバージョン2.0」(以下、HDMI 2.0)がこのほど策定された。ここでは、これまでのHDMI規格バージョンとHDMI 2.0ではどのような違いがあり、どんなことができるようになったのかみていく。
基本的な性能
まず、HDMI 2.0と、以前の主な5つのバージョンとの基本的な性能の違いを表にまとめてみた。
HDMIバージョン | 1.0 | 1.1 | 1.2 | 1.3 | 1.4 | 2.0 |
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初回リリース日 | 2002年12月9日 | 2004年5月20日 | 2005年8月8日 | 2006年6月22日 | 2009年月28日 | 2013年9月12日 |
最大伝送速度 | 4.95Gビット/秒 | 4.95Gビット/秒 | 4.95Gビット/秒 | 10.2Gビット/秒 | 10.2Gビット/秒 | 18Gビット/秒 |
最大解像度(フレームレート) | 1920×1200 | 1920×1200 | 1920×1200 | 2560×1600 | 4096×2160 | 4096×2160 |
(60Hz) | (60Hz) | (60Hz) | (75Hz) | (24Hz) | (60Hz) | |
最大オーディオチャンネル数 | 8ch | 8ch | 8ch | 8ch | 8ch | 32ch |
最大オーディオサンプリングレート | 768kHz | 768kHz | 768kHz | 768kHz | 768kHz | 1536kHz |
これまでのバージョンとの最大の違いは、伝送速度だろう。HDMI 2.0は、HDMI 1.4に比べてもおおよそ2倍の速度に向上している。これにより、より多くのデータを伝送できるようになり、新たな機能を実現できるようになった。
伝送速度の高速化により、解像度4096×2160画素のいわゆる4Kビデオを60フレーム/秒(60Hz)で伝送できるようになった。以前のHDMI 1.4も4K対応となっていたが、フレームレートは、24フレーム/秒までであり、HDMI 2.0で初めて4Kに本格対応したことになる。
オーディオの伝送面でも、大きく変化した。音質に直結するオーディオサンプリングレートが従来比2倍にまで対応できるようになり、オーディオチャンネル数も従来の8チャンネルから4倍の32チャンネルまで対応できるようになった。ビデオ解像度の高まりとともに、サラウンドオーディオのスピーカー数も増加傾向にあり、それに対応する格好となっている。
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