米Fortinetのセキュリティ分析機関、FortiGuard Labの報告書によると、過去半年の間にモバイルマルウェアは30%増加し、Androidマルウェア群は300種類以上、サンプル数は少なくとも25万件に上っている。
報告書の中でFortiGuardは、私物端末の業務利用(BYOD)の普及に伴う明らかなマイナス面として、もし1人の従業員の端末にモバイルマルウェアが感染すれば、会社のネットワークに感染が及びかねないと指摘する。
わずか数年前まで「モバイルマルウェアはユーザーにとっても企業にとってもそれほど心配するようなものではなかった」。FortiGuard Labsの上級モバイルウイルス対策研究員、アクセル・エブリル氏はそう話す。「当時スマートフォンやタブレットを標的にしていたマルウェアは、Cabirウイルスのような迷惑なだけの存在か、SMS詐欺やアイコンの差し替える詐欺ソフトウェアがほとんどだった」
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