シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は8月27日、報道関係者向けの説明会を開催し、デモを体験できる施設「エグゼクティブ ブリーフィング センター(EBC)」を同社東京オフィスに開設したと発表した。8月28日より一般公開される予定。
EBC開設でわざわざ米国まで行かなくても済むように
EBCは、同社の推進する“モバイルワークスタイル”を実際に体験できる場として、米国やインド、フランスなど世界4カ所に存在する施設。東京のEBCは5カ所目で東アジア初となる。
EBCはユーザーに最新のモバイルワークスタイルを体験してもらう場として開設されるため、全世界で共通の「マルチデバイスデモに対応したワイド型マルチスクリーン」や「最新のビデオカファレンスシステム」を設置。来場者に最新の同社ソリューションを体験させるという。
シトリックス 代表取締役社長 マイケル・キング氏は、「念願のEBCが東京にも開設できた。当社の大きな理念として『百聞は一見にしかず』がある。営業がどんなに口頭で説明しても分かってもらえなかったことが、デモを見てもらった途端に理解してもらえた例は挙げればきりがない。この理念の下、当社は見込み客の方々に対しても、可能な限りEBCで体験してもらいたい、という想いからEBCへ行ってもらっていた。ただし、今までは東京にEBCがなかったため、米国のEBCまでわざわざ行ってもらわなければならなかった。しかし、時間とコストの関係から“米国にわざわざ行きたくない”というお客さまも当然いた。今回、東京オフィスにEBCが出来たことで、より多くのお客さまにEBCを体験してもらえるようになるだろう」とEBCへの期待を語った。
トレーニングセンターやコンピテンシーセンターもリニューアル
EBC開設に伴って、同社ではトレーニングセンターやコンピテンシーセンターもリニューアルした。トレーニングセンターでは、XenServerで仮想化されたデスクトップ環境を用意。それを用いてさまざまなトレーニングを実施するという。シトリックス社員によるトレーニング講習や、パートナー企業社員が自社社員へトレーニングする場としても活用する。また、今後はリモートトレーニングも積極的に実施していくという。
コンピテンシーセンターは、既存のシトリックスユーザー向けに機器の接続テスト環境を提供する場。仮想デスクトップや仮想アプリケーションを導入する際に、よく問題となるのがプリンタだという。そういったことから、ハードウェアとして不安がある場合には、コンピテンシーセンターに事前に持ち込み、実環境での実験が可能。これにより、多くの工数が削減できる。現在、月に数回の割合で利用されているとした。
「シトリックス・ジャパンはここ5年間年率30%で急成長している。このことから投資も盛んだ。EBC開設はまさにシトリックスが日本に投資していることの象徴だろう。EBCを日本に開設したことで、シトリックス・ジャパンの売上増にも貢献すると確信している」(キング氏)と自信を見せた。
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