Googleの7型新タブレット「Nexus 7(2013)」の国内発売日が8月28日に決定。Wi-Fiモデル(16Gバイト/32Gバイト)に加え、日本市場でもLTE通信モジュールを内蔵した「LTEモデル」もラインアップされる。
モバイルデータ通信モジュールはLTE/3G/GSMでのデータ通信に対応。2013年7月の米国発表時にLTEモデルの各市場別対応周波数帯が告知されたが、日本市場向けモデルはこのうち北米市場向けモデルと同じ周波数帯の仕様となる。
Nexus 7(2013)LTEモデル | 日本/北米市場向け | ヨーロッパ市場向け |
---|---|---|
LTE | 700M / 750M / 850M / 1700M / 1900M / 2100MHz帯(Band 1/2/4/5/13/17) | 800M / 850M / 1700M / 1800M / 1900M / 2100M / 2600Hz帯(Band 1/2/3/4/5/7/20) |
3G(HSPA+) | 850M/900M/1900M/2100MHz/AWS(1700M/2100MHz)帯(Band 1/2/4/5/8) | |
GSM(2G) | 850M/900M/1800M/1900MHz帯 | |
Nexus 7(2013)LTEモデルは前モデルとなるNexus 7(2012)3Gモデルと同様に、機器にSIMロックは施さない、いわゆる「SIMロックフリー機器」として展開する。対応周波数帯が合致する国内および海外通信事業者の対応SIMカード製品(プリペイドSIMカードなど)を用意することでモバイルデータ通信が行える。使用SIMカードはMicro SIMサイズ。
国内通信事業者のLTEサービスとしては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、国内通信事業者各社が採用するLTEサービスの周波数帯を(すべてではないが)ひとまずサポートする。
データ通信のためのSIMカードをどのように入手するか、使用する際のAPN設定は何か・それは情報が公開されているか──についてはさておき、また、LTE 800MHz帯など非サポートとるなる周波数帯もあること、そして3G通信については通信方式にCDMA2000を採用する事業者は非サポートになること、必ずしも“今使用している機器に装着しているSIMカード”を差し替えて使用できるわけではないことなどに注意は必要だが、LTE/3G/GSM(2Gサービス/海外で使用する例がある)の幅広い通信規格・方式をサポートするのは、国内で低価格志向のLTE対応SIMカードサービスを使用したいユーザーはもちろん、海外出張/旅行時などに現地事業者のプリペイドSIMカードサービスを利用する場合にも喜ばしい仕様と言える。
通信事業者店舗での販売は「今のところ未確定」(説明員)とのこと。機器を単体購入し、自身で通信事業者のSIMカードを契約、あるいはMVNOのSIMカードサービスを契約し、SIMカードを入手する手段をとるのが基本と思うが、話がまとまればLTE通信契約込みで機器を(分割払いなどにて)一緒に購入できる手段も考えられる──と示唆した。
(追記)KDDIがWi-Fiモデル(16Gバイト、32Gバイトモデル)の販売を行うことが発表された。LTEモデルについては「まだ未決定」(KDDI)とするが、ひとまずauデータ通信対応ルータ(Wi-Fi WALKER LTE)などとセットで購入・通信契約を行うことで割賦購入できる手段を勧めるようだ。もちろん(一括価格での)本体のみ購入もできるという。
なお、2013年LTEモデルは(2012年3Gモデルと異なり)Wi-Fiテザリング機能が標準状態で利用できるようだ。LTEモデルの発売はWi-Fiモデルの8月28日より少し遅め、2013年9月中旬予定で、Wi-Fiモデルより少し高額(32GバイトLTEモデルは3万9800円、32GバイトWiFiモデルは3万3800円)だが、LTE対応SIMカードサービスなどとともに単体/モバイル通信込みでスマートに使いたいと考える層に向くだろう。
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