四方を壁に囲まれたオフィスの中で仕事をし、従業員が使うコンピューティング機器は1台だけで、建物の外に持ち出されることはなかった時代の端末管理は、かなりシンプルだった。基本的にユーザーのPCが特定の基準に従っていなければ、ユーザーにネットワークリソースへのアクセスを許可しないだけで済んだ。
しかし、従業員1人につき端末1台の時代は終わった。かつては会社支給の1台のWindows端末でデータやアプリケーションにアクセスしていたが、会社が所有しない端末の利用も進み、複数のOSが共存するややこしい状況になっている。今やユーザーは、会社支給のWindows端末、自宅にある私用のApple製品、スマートフォンやタブレットを併用している可能性がある。
そうなると、端末管理の進化は、実質的に従業員のワークスペース(デスクトップ、アプリケーション、データ)と、このワークスペースをサポートして管理するために開発されてきた、管理/セキュリティツール全般の進化の話になる。
関連記事
- 私物スマートフォンで持ち帰り残業、残業代は請求できる?
- 端末管理だけでは無理、モバイル利用で忘れてはならない教訓
- PCの新規購入なし、モバイル利用も安心——デスクトップ仮想化の効用
- これからのモバイルを安全にする“3種の神器”とは
- “私物解禁”に本気なら実践すべき「BYOD成功の10カ条」
- 【事例】DeNAがBYODをやめた理由