「真の反響は売り出してから、ということでしょうね」——満を持して「BRIX」がデビュー!
8月10日、ギガバイトの超小型PCキット「BRIX」が各ショップの店頭に並んだ。ラインアップは3種類で、Core i7-3537U(2GHz/最大3.1GHz)を搭載する「GB-XM1-3537」は5万9980円、Core i5-3337U(1.8GHz/最大2.7GHz)搭載の「GB-XM11-3337」は4万9980円、Core i3-3227U(1.9GHz)搭載の「GB-XM12-3227」は3万6980円となる。街全体での在庫は潤沢だ。
BRIXは107.9(幅)×114.6(奥行き)×29.9(高さ)ミリという手のひらサイズのボディに、CPUやHM77マザーボードを組み込んだベアボーンだ。SO-DIMMメモリ(最大2枚/16Gバイト)やmSATA接続のSSD、mini PCI Express接続の無線LANモジュール(ハーフサイズ)などを組み込んでOSをインストールすればPCとして使える。
発売前から実機が展示されたり、複数のショップで予約受付されたりと露出の機会は多かったが、反響はそれほど大きくなかった様子だ。TSUKUMO eX.は「まずはどんなモノか、レビューが集まったところで手を出そうと考えている人が多い印象ですね。興味自体は持たれているけれど、販売予約はそれほど多くないですから」と語る。それでも、発売後の伸びに期待する声は大きい。
- 「BRIX」のレビューはこちら→せっかくだから俺はこの「BRIX」でゲームをするぜ
超小型PCキットは、草分け的存在のインテル「NUC」が現在も堅調にヒットを飛ばしている。BRIXはその市場に挑む構図になるが、NUCとは別のトレンドを作る可能性を指摘するショップがいくつかあった。あるベテラン店員さんは「NUCは検証用やサーバー用みたいに、使い方を固定して利用する人が最初に興味を持ちました。一方のBRIXは、Core i7モデルのようにライトユースならメインマシンとして十分に使えるラインアップが最初からそろっているので、普段使い用の小型PCとして買う人が少なくないと思います」と語る。
現在はNUCにもCore i5モデルがあり、普段使い的な人気も伸びているといわれるが、BRIXにはその線をさらに太くするようなヒットを期待しているというわけだ。「NUC登場時と比べて、mSATA SSDなどのパーツも充実していますし、新たなトレンドが生まれる下地は整っていると思います。ここでユーザーの幅を広げてもらわないと……ね」。今後の売れ方にも注目したい。
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