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画質の次は音質をチェック
本特集では、ソニーの10.1型Androidタブレット「Xperia Tablet Z」を深く検証していく。前々回と前回は、旧モデルの「Xperia Tablet S」(SGPT123JP/S)や、競合機種の「Nexus 10」と比較しながら、液晶ディスプレイの画質をチェックした。今回はソニーが画質とともに注力した音質について調べていこう。
Xperia Tablet Zは厚さが6.9〜7.2ミリ、重さが約495グラムと、10型クラスのタブレットでは驚異的な薄型軽量を誇る。しかも、防水(IPX5/7)と防塵(IPX5X)の性能まで兼ね備えているのが魅力だが、これらの強みは音質面ではマイナスに働く。
横位置で見て、本体の左下と右下にはステレオスピーカーを内蔵しているが、これだけ薄く、軽く、密閉性の高いボディではスピーカーに割けるスペースが限られ、「まともな音が出るのか?」と少々不安になるかもしれない。
しかし、結論からいうと、Xperia Tablet Zの音質はなかなかのものだ。その薄さから予想される以上のサウンドが内蔵スピーカーで味わえる。もちろん、重低音の迫力や音の解像感、表現力など高音質を求めるには厳しいが、十分な音量で鳴り、最大ボリュームでも音割れやノイズなどは気にならず、携帯性重視のタブレットでは及第点だ。
スピーカーの開口部は、横位置の状態で左右側面の下と、底面の両端、4カ所にある。手で持ちながら音楽を再生すると、側面の開口部をふさいでしまい、音がこもりがちになる点は注意したい。大音量で音を鳴らすと、手にビリビリと振動が伝わってくることもあり、純正アクセサリのクレードル(LTE/3Gモデルは標準添付)にセットして聴いたほうがよいだろう。
なお、ヘッドフォン出力端子は左側面にあるが、防水防塵のカバーを外して使う必要がある。ヘッドフォンの着脱が少々面倒で、利用時に細長いカバーがぷらんと垂れた状態になってしまうのは惜しい。ここは防水防塵とのトレードオフになる。
それでは、なぜXperia Tablet Zの容積が限られたスピーカーで、ここまでの音を鳴らせるのだろうか?
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