スマートフォン/タブレット連携を強化したプロジェクター5機種を投入
エプソンは8月7日、ビジネス向けプロジェクターの新製品5モデルを発表した。いずれも3LCD方式を採用した液晶プロジェクターで、オフィスの小さな会議室や教育現場、ホテルやイベント会場への導入を想定するスタンダードモデルが4機種、エントリーモデルが1機種となる。発売日は2013年8月29日。
価格はオープンで、想定実売価格は下記の通り。スタンダードモデルは想定実売価格がすべて10万円を切り、4万円台後半からと安価なモデルがそろっている。
ビジネスプロジェクター新機種の主な仕様 | |||||||
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製品名 | 解像度 | 明るさ | コントラスト比 | 倍率(ズーム) | フォーカス | 重量 | 想定実売価格 |
EB-X24 | 1024×768 | 3200ルーメン | 1万:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.4キロ | 9万円台後半 |
EB-W18 | 1280×800 | 2900ルーメン | 1万:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.4キロ | 8万円台後半 |
EB-X18 | 1024×768 | 2900ルーメン | 1万:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.4キロ | 7万円台後半 |
EB-S18 | 800×600 | 2900ルーメン | 1万:1 | 1.35(デジタル) | 手動 | 約2.4キロ | 4万円台後半 |
EH-TW410 | 1280×800 | 2800ルーメン | 1万2000:1 | 1.2(手動) | 手動 | 約2.4キロ | 5万円台後半 |
今回の新製品は従来機種から基本スペックが向上したほか、無線LAN接続に対応(オプションのアダプタを装着)し、スマートフォンやタブレットとの連携を強化している。iOS/Android用アプリ「Epson iProjection」を利用すれば、スマートフォンやタブレット端末内にあるコンテンツや、Evernote/Dropboxと連携してクラウド上にあるコンテンツを投写可能だ。そのほかボディデザインも変更し、色覚障害を持つ人が使いやすいよう、リモコンのボタンや本体のLEDを青色に統一した。
投写時に歪みを自動検知して補正する「タテ自動台形歪み補正機能」や、レンズ付近のレバーを動かすだけで歪みを補正できる「スライド式ヨコ台形補正機能」は従来機種から引き継いでおり、誰でも簡単に投写のセッティングができる。
シンプルかつ安価なスタンダードモデルは、解像度が1280×800ドットの「EB-W18」、1024×768ドットの「EB-X24」と「EB-X18」、800×600ドットの「EB-S18」を用意する。従来機種に比べ、明るさが2800ルーメンから2900ルーメン(EB-W18、EB-X18、EB-S18)、3000ルーメンから3200ルーメン(EB-X24)に向上した。明るさに合わせてレンズの絞りを自動調節するオートアイリスにより、コントラスト比も従来の3000:1から1万:1へ強化されている。
エントリーモデルとなる「EH-TW410」は、2012年2月に発売した「EH-TW400」の後継機だ。明るさを2600ルーメンから2800ルーメンに強化し、コントラスト比もオートアイリスの導入で1万2000:1に向上した。1280×800ドットの解像度や1.2倍の手動ズームレンズなど、光学系は従来モデルと共通だ。
本体サイズは5機種とも297(幅)×234(奥行き)×77(高さ)ミリ、重量は2.4キロと持ち運びに適した大きさだ。映像出力はUSBディスプレイに対応するほか、アナログRGB出力、コンポジットビデオ出力、S-Video出力、HDMI出力に対応する。
なお、製品発表会では家庭向けプロジェクター「dreamio」(ドリーミオ)シリーズの新製品も発表された。詳しくは下記記事を参照してもらいたい。
- 3D表示でも超解像にフレーム補完、エプソンから家庭用プロジェクター「EH-TW8200」登場
- エプソン、広範囲レンズシフトを搭載したバリューモデル、「EH-TW7200」
- お手軽コンパクトな3D対応プロジェクター、エプソン「EH-TW5200」
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