“世界最小”Windowsタブレットの専用キーボード
タブレットといえども、文書を作成するならキーボードがほしい。それがWindowsタブレットならばなおさらだ。
2013年7月に発売した8.1型のWindowsタブレット「Iconia W3-810」は、片手で無理なく持てる小さめのサイズを特長としており、キーボードなしで手軽に使える製品だが、プリインストールされたOffice Home and Business 2013を中心に、ビジネス文書を作成するならばそうもいかない。
Iconia W3-810はそういったビジネス用途にも対応できるよう、専用のBluetoothキーボード「W3-BTKEYBOARD」を用意している。スタンド機能を備えつつ、端末も収納できてしまう注目のオプションだ。今回はこのBluetoothキーボードの使い勝手をチェックしよう。
- Iconia W3-810のレビューはこちら→「Iconia W3-810」実力診断——世界初“8.1型”Windows 8タブレットは使えるか?
本体はシルバーとホワイトでまとめられており、落ち着いたデザインだ。専用アクセサリということもあり、タブレット本体と色合いの整合性が取れている。本体サイズは284(幅)×157(奥行き)×13(高さ)ミリと、Iconia W3-810(幅219ミリ、奥行き134.9ミリ)よりもフットプリントが大きい。底面にIconia W3-810を収納する機構を備えるためで、Bluetoothキーボードとしてはやや大型だが、主要キーのキーピッチは19(縦)×19(横)ミリを確保している。重量は396グラム(バッテリー含む、実測値)とサイズに対して軽く感じた。
キーボードの奥にスタンドがあり、溝にIconia W3-810を乗せるとクラムシェルタイプのノートPCのように利用できる。タブレットを固定するロック機構はなく、ただ置くだけなのですぐに使えるところはよい。スタンド部分はラバー素材を採用しており、すべりにくく縦置きでも使える。底面はそこそこの強度があるので、ひざに置いて使っても不安はない。
ディスプレイ面は約140度(90度+50度)で固定され、調節できない。Iconia W3-810は液晶ディスプレイがTNパネルで視野角が若干狭いため、背の低いテーブルなどで使うとやや画面が見づらくなるところは気になった。
底面にタブレットを収納し、コンパクトに持ち運べる
底面は中央に大きなくぼみがあり、タブレット本体を収納できる。収納時は約1センチほど出っ張るものの、厚さは23ミリ(最厚部)と薄く、楽にバッグへ収納できる。ただ、両者を合わせた重量は894グラム(実測値)とタブレット単体の重量に慣れていると重く感じるかもしれない。タブレットの収納部にはロック機構もあるため、レバーを引いてタブレットを外すという“一手間”があり、バッグからさっと取り出して使う……といったことがしづらくなる。
また、キーボードに収納しているときに充電ができないところは惜しい。AC入力のプラグ部分が干渉してしまい差せないのだ。両者を合体させるのは、主に持ち運んでいるときであるとはいえ、合体させたまま充電ができれば、なお使い勝手はよくなっただろう。
ややデメリットがあるとはいえ、キーボードとタブレットをコンパクトに持ち運べるところは便利だ。キーボードがむき出しになり汚れることを嫌うユーザーのために、フェルト地のキャリングケースも付属している。
では、キーボードをタブレットに接続して使っていこう。
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