いよいよ今週末に迫った第47回衆議院議員総選挙(衆院選2014)。解散から投票日までの期間が23日間と近年まれに見る短さだったこともあり、しっかりと情報収集できていないという人も多いのではないだろうか。
今回の選挙で問われている争点から、各政党や候補者を選ぶ際のヒント、まだ間に合う期日前投票の仕方など、役立つサイトや情報を以下にまとめた。
まずは衆院選の基本をおさらい
今回の選挙で有権者が投票できるのは(1)小選挙区選挙、(2)比例代表選挙、(3)最高裁判所裁判官国民審査の3つ。それぞれ、(1)では支持する候補者名を、(2)では支持する政党名を、(3)では辞めさせたい裁判官について記入する。
(1)と(2)では投票したい候補者名・政党名を自由記述で記入するのに対し、(3)では投票用紙に各裁判官の氏名がすでに記載されており、辞めさせたい裁判官にのみ×印を付けるのがポイントだ。(○印など)×以外の印を付けてしまうと無効票になってしまうので注意しよう。
ボートマッチを使ってみよう
今回の選挙の仕組みと流れについて確認したところで、いよいよ投票する候補者や政党について見ていこう。
自分の地区の候補者については、Yahoo!JAPANの「候補者を探す」から調べられる。候補者の基本情報(所属政党/年齢/当選回数など)を確認したら、次はボートマッチを使ってみよう。
ボートマッチとは、今回の選挙で争点になっている各問題について、10〜20問程度の質問に答えていくことで、有権者と候補者、あるいは有権者と政党の考えの一致度を計れるWebサービスのこと。
ボートマッチの良いところは、各政党間の政策上の争点を大まかに把握でき、かつそれらに対応する政策のメリットとデメリットが簡潔にまとめられている点だ。それぞれの問題についてより理解を深めたい場合は、個別に情報収集を深めていけばいい(次項参照)。
15の質問に「賛成/反対/無回答」で答えていく。中には具体的に自分の考えを問われる設問もある。自分にとって重要度の高い設問を3つ選ぶことができ、それによって「政党とあなたの一致度」が計れる。各候補者も同じ質問に答えており、その回答も個別に参照できる。
20の質問に「賛成/やや賛成/中立/やや反対/反対」で答えていく。やはり自分にとって重要度の高い設問を3つ選ぶ。考えの近い政党だけでなく、「あなたの選挙区で考えの近い候補者」も表示してくれる。
10の質問に「賛成/やや賛成/中立/やや反対/反対」で答えていく。判断できない設問についてはとばすことも可。自分に考えの近い政党のみ表示してくれる。
さらに深く知ろう
候補者と政党、今回の選挙の争点について基本的なことが分かったら、それを基にさらに深く掘り下げていくのもいい。
各党のマニフェストの要約は、時事ドットコムにテキストでまとめられている。また、ニコニコ動画では各党の「ネット最後の訴え2014」と題した生放送を12月13日20時から生放送する。同じくニコ生では、12月12日20時から「衆院選時にもう一つの投票 『最高裁裁判官の国民審査』を考える」が放送される。衆院選に比べて情報を集めづらい国民審査について、憲法学者の小林節氏、明治大学教授の西川伸一氏、そしてネット上でも精力的な活動で知られるジャーナリストの江川紹子氏が解説する。
直近で話題を集めたサイトとして、「46期衆議院議員活動統計」も注目だ。これは46期(前期)衆議院議員の国会での発言数や委員会出席数、発言文字数、質問主意書提出数などを一覧化したもの。各議員名をクリックすると過去の実績も参照できる。我々が選んだ議員がこれまでにどんな活動をしてきたのかを可視化した貴重な資料だ。
投票に行こう
十分に自分の考えがまとまったら、後は実際に投票に行くのみ。事前に自宅宛てに送付されている「投票所入場券」を持ち、入場券に書かれた投票所に向かおう。投票時間は12月14日午前7時〜20時まで。
また、当日予定が入っている場合は期日前投票(〜12月13日)もできる。こちらも同じく入場券を持って、指定の期日前投票所(地域の役所や公共施設など。通常の投票所とは異なるので注意)に午前8時半〜20時までに行こう。
14日当日は全国で強い寒波が予想され、大雪になる地方も多いとのこと。服装や交通機関の乱れなどにも注意し、事前にしっかりと準備して投票に臨みたい。
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