「オフィス環境をSDN化」──アライドら5社が連携したSDNソリューション
アライドテレシスは12月11日、新たなSDNソリューション「Secure Enterprise SDN Solution」を発表した。
「複雑化したネットワーク管理工数の増大に対する対策」と「アクセス速度や手段の高度化にともなうセキュリティレベルの維持」。大きな2つの課題を解決すべく、ソフトウェアで複数にまたがるネットワークを集中制御するIT技術「SDN(Software-Defined Networking)」の導入がデータセンターやクラウド分野を中心に進んでいる。
このSDNの概念や仕組みをもっと身近な位置まで、業務部門の実務レベルまで広げられないか──Secure Enterprise SDN Solutionは、人事ワークフロー、就業管理、給与計算システム、IT資産管理、セキュリティポリシーの制御、セキュリティ脅威の検知機能などと連携、連動させる「オフィス環境向け」のSDNソリューションに仕立てた。
アライドテレシスは、2013年9月にストラトスフィアと技術協力を行い、SDNソリューション「OmniSphere」対応のネットワークデバイス、無線LANアクセスポイント「AT-TQ3600」、10G対応エッジスイッチ「AT-x510-28GTX」を開発。SDNソリューション化に向けた実証を重ねてきた。今回のSecure Enterprise SDN Solutionは、これを具体的にオフィス環境向けの統合型SDNソリューションとして発展させる考えのもの。
- ネットワーク機器:アライドテレシス
- SDNプラットフォーム(OmniSphere):ストラトスフィア
- 情報セキュリティ関連(Deep Discovery Inspector):トレンドマイクロ
- 人事クラウド/BPO(Lacrasio):ラクラス
- IT資産管理ツール(ISM CloudOne):クオリティソフト
各分野それぞれのソリューションを連携させ、エコシステムを築く。
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