米Amazon.comがレストランの出前&テイクアウトサービスを、まずは地元であるワシントン州シアトルでスタートした。公式発表はないが、米Engadgetが12月4日(現地時間)に報じた。
Amazonと提携する地元のレストランやコーヒーショップなどのメニューを出前あるいはテイクアウトできる。決済はAmazonのアカウントでオンラインで行う。
このサービスは、同社が2011年に立ち上げたローカルディール(Grouponのようなクーポンをオファーするサービス)サイト「Amazon Local」の1コーナーとしてスタートした。Amazon Localのサービスは現在、米国の30都市で利用できる。
Takeout & Deliveryを利用するには、ZIPコード(郵便番号)を入力し、表示されるレストラン一覧から店を選び、メニューを選ぶ。シアトルのZIPコードを入力したところ、141店舗が表示された。
例えば寿司屋のBilly Beach Sushi & Barでは、店内と同じ値段で同じメニューを扱っている(出前料金が加算されるかどうかは確認していない)。出前時間はいずれの店も約30分となっている。
Amazonは11月末にはローカルの業者による家電取付などの出張サービス「Amazon Local Services」も立ち上げた。小売店向けのモバイル決済サービス「Amazon Local Register」も提供しており、ローカルビジネスの取り込みを加速させている。
関連記事
- Amazon、家電やPCの取付/修理サービス「Local Services」を開始
例えばAmazonで大型テレビを購入すると、一緒に取付サービスも発注できる「Amazon Local Services」が米国の一部地域でスタートした。地方の業者は「Selling Services on Amazon」に登録することで、Amazon経由で顧客を獲得できる。 - Amazon、モバイル決済に参入 SquareとPayPalより低い手数料で
Amazonが、カードリーダー式のモバイル決済システム「Amazon Local Register」を発表した。安い手数料とオンラインショップで培ったサポートサービス、Fire OS端末を含む安価なツールセットで先行するSquareやPayPalに挑む。 - 音声入力もできる発注バーコードスキャナー「Amazon Dash」登場
Amazonが「Fire TV」に続けて新たなガジェットを発表した。AmazonFresh会員は、このガジェットで商品のバーコードを読み取ったり音声で商品名を入力することで注文リストに商品を追加できる。 - Google、日用雑貨の当日配送サービスを正式スタート モバイルアプリも公開
オンラインショップで洗剤や衣服などを発注すると当日届く「Google Shopping Express」がカリフォルニア州の一部でスタートした。iOSおよびAndroidアプリも公開された。 - Amazonもクーポンサービス「AmazonLocal」を開始
「Offers」をスタートしたGoogleに続き、Amazonもクーポンサービスを開始した。
関連リンク
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.