宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」の一連の重要なシーケンスが正常に実施され、「クリティカル運用期間」が終了したと発表した。搭載カメラで撮影した画像も公開した。
小惑星表面からサンプルを採取するサンプラーホーンの伸展、3軸制御機能などの確認を終えた。今後、約3カ月間かけて搭載機器の初期機能確認を実施する。
サンプラーホーンの伸展を確認した画像を公開。撮影した小型モニターカメラは、はやぶさ2のために一般から集まった寄付金(約1176万円)を使って追加搭載された。
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