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やっぱりA4じゃ物足りない? 即戦力の「A3ページプリンタ」を選んでみた

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←・SOHO/中小企業に効く「ページプリンタ」の選び方(第2回):「ページプリンタ」を正しく選ぶためのポイント“7選”

まずはA3対応のページプリンタを選ぶ

 前回まで2回に渡り、ページプリンタの選び方を紹介してきた。今回は購入にあたって考えられる具体的な条件を挙げつつ、おすすめの製品を紹介していこう。ページプリンタは製品数が多いことから、A3対応とA4対応の2つのグループに分け、今回がA3対応(カラー/モノクロ)、次回がA4対応(カラー/モノクロ)という順序で紹介していく。

 選定においては、USBおよびLAN接続の両方が可能な2011年以降に発売された製品を条件とした。そのため新製品のサイクルが緩やかなメーカーのモデルや、極端にロングセラーなモデルは、候補から外れている場合もある。また価格については販売店ごとに幅があるので、実際に購入を検討する際は実売価格を個別に確認していただきたい。

A3カラー機のおすすめ製品は?

 まずはページプリンタとしてはほぼ「全部入り」のモデルに相当する「A3カラープリント」に対応した製品からチェックしていこう。

 A3対応のカラーページプリンタはここ10年ほどで価格が劇的に下がり、予算として償却が可能な10万円を切る製品も増えた。中には5万円を切るモデルもあるが、価格と機能が比較的連動しやすいページプリンタのこと、あって当然の機能が省かれた結果ということも考えられるので、製品を選定する際には十分注意する必要がある。

 まずは価格重視で見ていく。「A3カラー対応」で非常に安いのがエプソンの「LP-S5300」だ。直販価格で3万円台の実売価格は驚異的と言える。両面印刷がオプションであること、印刷速度がモノクロ35.8枚/分に対して、カラー8枚/分と遅く、TEC値も2.8kWh(キロワットアワー)と決して低くない点は留意すべきだが、普段はモノクロを中心に利用し、まれにカラー出力が必要になるという環境であれば、有力候補になる。

 両面印刷が可能なことを条件に価格を追求するのであれば、上記のLP-S5300に両面印刷ユニットをセットした「LP-S5300R」が5万円台で販売されている。また、OKIデータの「COREFIDO C811dn」は、A3対応モデルとしてはコンパクトなボディを採用し、6〜8万円で入手でき、かつ5年間無償保証、メンテナンス品の5年間無償提供というサービスが標準で付属するのが秀逸だ。

tm_1412lbp3_01.jpgtm_1412lbp3_02.jpgエプソン「LP-S5300/LP-S5300R」(写真=左)、OKIデータ「COREFIDO C811dn」(写真=右)

 続いて、印刷速度優先で候補を見ていこう。40枚/分超の高速印刷を求めるのであれば、カラー50枚/分、モノクロ55枚/分を誇る富士ゼロックスの「DocuPrint C5000 d」、カラー/モノクロとも40枚/分の同社製「DocuPrint C4000 d」、そしてリコーの「IPSiO SP C830/C830M」などが候補になる。カラーでのファーストプリントも、順に5.0秒、5.5秒、5.3秒と十分速い。いずれもA4片面での印刷速度なので、A3かつ両面での印刷では速度が低下するが、極端な速度低下は見られず、十分に実用的だ。ただし本体価格はそのぶん高く、20万円前後の予算は必要がになる。

tm_1412lbp3_03.jpgtm_1412lbp3_04.jpg富士ゼロックスの「DocuPrint C5000 d/C4000 d」(写真=左)、リコーの「IPSiO SP C830/C830M」(写真=右)

 印刷速度は30枚/分前後と、前述の製品ほど高速ではないが、キヤノンの「Satera LBP9200C」「Satera LBP9510C」「Satera LBP9520C」、エプソン「LP-S8100」、OKIデータ「COREFIDO C841dn」などが挙げられる。いずれもバランスの取れた製品ということで、10万円前後の予算で探すのであれば、候補に浮上してくる。特にキヤノンの製品は、搭載メモリの容量や速度の違い、トナーの容量など、細かな仕様違いで型番が分かれており、同等のグレードでほかにも複数の製品があるので、迷ったらカタログなどで相違点をチェックするとよいだろう。

tm_1412lbp3_05.jpgtm_1412lbp3_06.jpgキヤノンの「Satera LBP9200C」(写真=左)と「Satera LBP9510C」(写真=右)
tm_1412lbp3_07.jpgtm_1412lbp3_08.jpgキヤノンの「Satera LBP9520C」(写真=左)、エプソンの「LP-S8100」(写真=右)
tm_1412lbp3_09.jpgOKIデータの「COREFIDO C841dn」

 オプションなしでの給紙容量を第一に考えるのであれば、前述した富士ゼロックスのDocuPrint C5000 dとDocuPrint C4000 dが660枚、リコーのIPSiO SP C830/C830Mが580枚×2段のトレイ+100枚の手差しトレイを備えるなど、大量の用紙をまとめてセットできる。これらの機種は高速印刷が可能な機種として紹介したが、高速な印刷でも頻繁に用紙を交換しなくてよいという意味で、理にかなった設計と言える。

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