米Appleと米Googleの検索エンジン契約が来年更新時期を迎えるに当たり、米Microsoftと米Yahoo!が後釜を狙っていると米The Informationが11月25日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話として報じた。
AppleとGoogleが2007年に締結したGoogle検索をSafariブラウザのデフォルト検索エンジンにする契約は、2015年に更新期を迎える。The Informationによると、MicrosoftとYahoo!はそれぞれ、Safariの責任者であるAppleのインターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏に自社の検索エンジンを採用するよう売り込みをかけているという。
Yahoo!は先日、Mozillaとの契約締結で、米国版Firefoxのデフォルト検索の地位をGoogleから奪ったばかりだ。
Microsoftは既に、Siriと、OS X YosemiteのSpotlightにBingを提供している。
現在もBingとYahoo!検索は(DuckDuckGoとともに)検索エンジンの選択肢として選べるようになっているが、デフォルト検索エンジンになれば、あえて設定を変更しない多数のユーザーを獲得できることになる。
米分析会社Net Applicationsによると、10月の世界検索エンジン市場(デスクトップ)のトップはGoogleの58.01%、2位はBaidu(29.06%)、米MicrosoftのBingが3位(8.1%)、Yahoo!(日本を除く)は4位(4.01%)だ。モバイルにおけるシェアではGoogleが92%と圧倒的だ(2位が米Yahoo!の5.44%、3位がBingの2.05%)。
一方、世界でのモバイル(スマートフォンとタブレット)WebブラウザシェアではSafariが45.04%でトップ(2位はChromeの22.17%、3位はAndroidブラウザの19.14%)と、AppleがGoogle(ChromeとAndroidを合わせれば41.31%)と僅差で首位にある。
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