米Amazon.comは11月14日(現地時間)、9月に発表した「Voyage」をはじめとするKindleシリーズのソフトウェアアップデートを向こう数週間でローリングアウトすると発表した。
このアップデートで、“配偶者かパートナー”と書籍などのコンテンツを共有できる「Family Library」など、幾つかの新機能が利用できるようになる。
Family Library
Kindleでは現在も一部の電子書籍の貸し借りが可能だが、制限が多い。Family Libraryは、お互いに認可した相手のすべての蔵書を自由に読める。電子書籍だけでなく、映画やテレビ番組、ゲームも利用できる。
コンテンツを共有できる相手は1人で、認可するとそれぞれがAmazonでの決済のために登録しているクレジットカード情報も共有することになり、互いのカードで購入もできるようになる。
ソフトウェアアップデート後、ホーム画面のメニュー[≡]→設定で「登録と家族」という項目が表示されるようになり、ここでFamily Libraryを設定できる。設定後はライブラリに相手のコンテンツも表示されるようになり、「My Books」と「Shared Books」でフィルタリングできる。
KindleシリーズでFamily Libraryを設定した後は、Kindle FireやWebアプリ、モバイルアプリでも相手のコンテンツを読めるようになる。しおりや書き込みなどは、それぞれのデータが別になる。
英語の勉強に役立つWord Wise
「Word Wise」は、書籍内の難しい(とAmazonが判断した)単語の上に表示される短い説明。この説明をタップすると、さらに詳細な説明カードが表示される。例えば「snobbishy」という単語の上に「自分が他の人よりも重要人物であるかのように振る舞う」という意味の英語の説明が表示される。Kindleでは単語を選んでタップすると辞書が表示される機能があるが、Word Wiseはその場で意味が確認できるため、辞書を利用するより読書に集中できるだろう。
この他、プライム会員向けのAmazonがキュレーションした多数の児童書を月額2.99ドルで無制限に読める「Kindle FreeTime Unlimited」や「X-Ray for Books」や書籍内検索機能の強化などが追加される。
なお、Amazon.co.jpでもすべてのサービスが利用できるようになるかどうかは不明だ。
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