米Facebookは11月13日(現地時間)、利用規約、データポリシー、Cookieポリシーの改定を発表した。現在改定案を提示しており、ユーザーからのフィードバックを受けた後、改定する計画。フィードバックは20日まで送信フォームで受け付ける。
利用規約は従来より短くなるが、基本的な内容は変わらず、例えば広告主や開発者向けの項目がデータポリシーやプラットフォームポリシーなどに移行された。データポリシーはインタラクティブになり、Facebookがどのような個人情報を収集し、それをどう使っているかが分かりやすくなった。例えばFacebookで買い物をすれば、クレジットカード番号だけでなく、請求や配送、連絡先などの詳細も収集することや、そうした情報や位置情報を広告表示に活用することなどが分かりやすく説明されている。
現在日本ではFacebookで物理的な商品の購入はできないが、同社は現在一部の地域で「Buy」ボタンのテストを実施している。
同社はまた、「プライバシーの基本」という、ユーザー向けの手引きページを開設した。自分の情報の共有範囲の設定方法、タイムラインに表示するコンテンツの管理方法、表示する広告の管理方法などがイラスト入りで説明されている。
Facebookは2012年の米連邦取引委員会(FTC)との和解の条件の1つとして、プライバシー関連の設定を変更する場合は消費者にはっきりと通知して承諾を得ることを義務付けられている。今回の改定は、これまでに導入した新機能に対応した内容への改定となっている。
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