米Facebookは11月6日(現地時間)、予告通り、本社キャンパスでマーク・ザッカーバーグCEOが一般ユーザーからの質問に答える「Q&A with Mark」を開催し、Facebookページでライブストリーミングした。
ザッカーバーグCEOは、このページ上であらかじめ募集していた質問や、会場に招待したユーザーからの質問に時折冗談も交えて答えた。
例えばモバイルでメッセージングアプリ単体のインストールを強要したのはなぜかという質問には「厳しい質問は自分たちが誠実でいられるので感謝する」と前置きし、モバイルではメッセージングの量が急増しており、Facebookの本体アプリではレーテンシーが発生するようになったので単体アプリにしたと説明した。
ほとんどの質問に対する回答は、同氏がFacebookの目標としている「世界中の人々を結び付ける」ことを実現するためのものだという点に帰結していた。
Facebookが舞台の映画「ソーシャル・ネットワーク」のエピソードは全部本当なのかという質問には、「まいったなぁ」と笑いながら、コーディングや製品構築は地味でつまらない話なので、映画製作者は面白くするためにいろんなエピソードを追加しており、その多くに自分は傷ついたと語った。例えば自分が女の子を探す目的でサービスを立ち上げたかのようになっているが、自分は現在の妻と10年以上前から付き合っていたからその必要はなかったという。とはいえ、映画は面白いと思ったので封切りの日に全社で映画を見に行ったと語った。
Facebookが退屈になってきていると思わないかという質問には、「Facebookの目標は“クールになること”ではない。そもそも私はクールな人間じゃないし」と笑いをとり、「Facebookを使いやすくし、世界中の人々を結び付けるために努力している」と語った。
「なぜいつも同じグレーのTシャツを着ているの?」という質問には、シェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)が横から、同じに見えても複数の同じTシャツを持っているとコメントした。本人は、自分はCEOとしてFacebookを良くしていくことを最優先しており、その他の意思決定は極力少なくしたいので、毎日着る服を考えなくて済むようにしていると語った。米Appleの故スティーブ・ジョブズ氏もそうしていたとも言った。
ザッカーバーグ氏はまた、同日スタートしたFacebook上でのエボラ出血熱救援募金についても触れた。
ダイバーシティー関連の質問にはサンドバーグCOOが説明し、来場していた女性技術者を立たせて激励した。
ザッカーバーグCEOは最後に感謝の言葉を述べ、今後もこうした機会を作っていくと話した。
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