NTTドコモは10月31日、NTT東西の光回線を利用した「ドコモ光」を来年2月に開始すると発表した。ドコモの携帯電話とセットで加入することで料金を割り引く「セット割」を提供する。加藤薫社長は「長期利用のお客様、ご家族でご利用のお客様の更なる利便性向上を実現したい」としている。
ドコモ光は、NTT東西地域会社の光回線卸売り解禁を受け、ドコモがNTT東西から光回線を借り受けて提供するFTTHサービス。下り最大1Gbpsで、「多様なISPが選べる安心・便利な一体型料金を提供する」という。
ドコモの携帯とのセット料金で割安にするセット割を導入。ドコモ携帯の新料金プランと組み合わせる形で、上位プランほど得になる料金体系になるという。
携帯と固定回線にセットで加入することで料金を割り引くセット割はKDDIが2012年に開始し、ソフトバンクも提供。NTTグループは電気通信事業法による行為規制のため対抗できなかったが、総務省がNTT東西の光回線卸売りと禁止行為の緩和を容認し、ドコモによるセット割参入が可能になっていた。
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