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第61回 その写真、アップ前にちょっと一手間かけてみるべし

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 iPhoneで写真を撮り、お、これは面白いからTwitter(あるいはFacebook、あるいはLINE)でアップしよう、と思うわけである。まあそう思うから公開するわけだが、アップするその前に、その写真、そのままでいいですか? と。

 実際、ちょっと傾いてる写真、ちょっと暗い写真、色がちょっとずれてる写真、そういうのがそのまま上がってると、ああ、10秒でも時間をかければもっと分かりやすくなるのに、と思うことがある。ああもったいない。

 そこで写真アプリの登場である。iOS 8の写真アプリはすごく高機能になったから。これを使わないという手はないのだ。

 でも機能がしっかりした分、ハードルも少し高くなったかも、というわけで、基礎編をお送りするのである。

傾いた写真は写真アプリでまっすぐに

 まっすぐに撮ったつもりなのに、あとで見たら写真がちょっと傾いてた、というのはよくある話で、特に建物を正面から撮ったりすると微妙な傾きが気になるじゃないですか。人間の水平感覚ってけっこういい加減なもので、撮るときの姿勢がちょっと悪いだけであっという間に1度や2度傾いちゃうもの。

 こっそり直しちゃいましょう。

写真アプリでレタッチ斜面に建つ古いお寺の本堂。気軽に撮ったら、なんか微妙に傾いてて気持ち悪い!

 こういうときは「編集」をタップし、トリミングツールを開く。運が良ければ自動的に直してくれる。

写真アプリでレタッチ編集ツールに入り、トリミングツールを起動
写真アプリでレタッチそしたら「自動的に」方向きを直してくれた!

 運が良ければ、ね。自動補正は便利だけど、たまに明らかに傾いてるのに直してくれないことあるから。

 そういうときは手動で。角度が表示されてるホイールを指でずりっと動かしてまっすぐにしてやればいい。目測でやっちゃってかまいません。

写真アプリでレタッチ斜めになっていた写真もここを指でずりっと動かして角度を調整。逆にわざと斜めにすることもできる

 ちなみに、横位置で撮ったつもりだったのに、縦位置で記録されてた、ってときもここで。90度回転ボタンを押せば何の問題もなし。

写真アプリでレタッチ90度回転ボタンを押すと
写真アプリでレタッチさくっと直ります。たまに縦横がずれた写真をそのままアップしている人を見かけますが、次からはぜひこれで

 そしてチェックマークをタップすると保存される。

 上書き保存されてしまうように見えるが、実は元画像もこっそり残しているので、いつでも「元に戻す」が使える。安心していじってください。

なんか暗いなと思ったら写真アプリで明るくしちゃえ

 風景写真を撮ったら青空はきれいに出たんだけど、森が暗くてイマイチとか(木々が日陰だとどうしても明暗差が大きすぎてそうなります)、背景の方が明るくて日陰にいたメインの被写体が暗く写ってしまったとか、逆光だったとか、いろんな理由で「一番撮りたかったものが目立たない」ことってあるわけで、もう即座に「調整」ボタンの出番である。

写真アプリでレタッチああ、空はきれいなんだけど、森が暗すぎて哀しい
写真アプリでレタッチ「ライト」は明るさを調節するもの

 「調整」の「ライト」を使う。

写真アプリでレタッチめいっぱい明るくした。空の雲がなるべく白飛びしないよう保ちつつ、日陰が明るくなってるのに注目

 指でずずっとスライドするだけで全体が明るくなったり暗くなったりするのでありがたい。全体のバランスを見ながらけっこうややこしい処理をしてるのである。

 同じ写真でも、明るくしたり暗くしたりで大きく印象が変わるのでぜひ試してみるべし。

写真アプリでレタッチ夜の歌舞伎座。真新しい白い壁がライティングされててなかなかきれい
写真アプリでレタッチめいっぱい明るくしてみた。都会は不夜城って感じです
写真アプリでレタッチめいっぱい暗くしてみた。ライトアップされたところだけが残って、まもなく1日が終わりますという感じです

 このように印象がガラっと変わるのが面白い。

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