7型サイズで200〜300グラム台、1万円台で購入できるイマドキの7型タブレット
かつてPCでしかできなかったこと、今なら手元の機器でたいていのことができるように──。個人向けPCの売れ行きが鈍化する傾向にあるなか、個人向け機器の市場に「タブレット」がじわじわと浸透してきた。
PCは「コンテンツを作る」とする作業も行う機器として、今後も、特に業務シーンでは確実に必要とされ続けるはずだ。ただ、個人用途においてはWebサイト表示やWebサービス、メール、アプリを楽しむといった「コンテンツを見る・使う」用途であればタブレットで十分、どころか重量や可搬性のよさから、より幅広いシーンで活用できるようになる可能性を秘めている。中でも注目は「7型クラス」の機器だ。これまで多かった10型クラス/600グラム前後のそれと比べ「軽くて持ちやすい、携帯するのも苦にならない」サイズ感が日本ではことさら評価されている部分なようである。
というわけで今回は、2013年7月に登場した7型タブレットの新モデル2つ、レノボ・ジャパン「IdeaTab A1000」と、サードウェーブデジノス「Diginnos Tablet DG-D07S」をまとめてチェックする。
これら2機種、まずは比較的低価格なのがうれしい部分。IdeaTab A1000は発売時想定価格で1万8000円前後、Diginnos Tablet DG-D07Sは同社直販サイト価格で1万2800円である。ちなみに2013年7月25日(日本時間)にGoogleより発表された注目の新モデル「Nexus 7 2013」も同じく7型クラス。仕様はさておき、こちらは日本円換算で2万円台プラスαから(16GバイトWi-Fiモデルの場合)となる見込みである。
では、外観をチェックしていこう。どちらも7型ワイドの液晶ディスプレイを採用するピュアタブレットスタイルで、一般成人男性の手で“握れる”範囲に収まっている。尻ポケットには厳しいが、スーツの内ポケットには収納可能。重量も文庫本ほどなので、バッグに入れるなら気にしなくてもよい範囲である。利用、持ち運びともに通勤・通学電車の人もさほど違和感なく所持できるはずだ。
本体サイズはIdeaTab A1000が121(幅)×199(高さ)×10.7(厚さ)ミリで重量は約350グラム。Diginnos Tablet DG-D07Sは113(幅)×191(高さ)×7.9(厚さ)ミリで重量は約272グラムとなる。
Diginnos Tablet DG-D07Sはかなり薄く、軽量なのが好印象だ。ボディに金属素材を用い、裏面はヘアライン加工入りのつや消しブラックで塗装、さらにC面にポリッシュ処理がなされている。このフラットな“金属板”風デザインは、価格から想像できる以上の意外な高級感がある。
一方のIdeaTab A1000は、(これまで)7型Androidタブレットのベンチマーク機の1つであったGoogle「Nexus 7 2012」と同程度のサイズ感だ。角はやや丸みを帯びており、裏面は樹脂素材を用いている。Diginnos Tablet DG-D07Sと比べると少し重いが、樹脂素材のため質感はほどよくソフト。剛性感もあるので、多少雑に扱っても大丈夫そうな安心感がある。
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