ソニーは7月25日、デジタル一眼カメラ「α58」を8月9日より販売開始すると発表した。「DT18-55 F3.5-5.6 SAMII」と「DT50-200mm F4-5.6 SAM」をセットしたダブルズームレンズキット(SLT-A58Y)と「DT 18-135mm F3.5-5.6 SAM」をセットした高倍率ズームレンズキット(SLT-A58M)が用意され、実売想定価格はいずれも8万5000円前後。
エントリーに位置しながらも、有効約2010万画素“Exmor” APS HD CMOSセンサー(APS-Cサイズ 23.2×15.4ミリ)と画像処理エンジン「BIONZ」を搭載。BIONZの強化によってISO感度は最高ISO16000まで対応するほか、最上機種である「α99」と同様の「エリア分割ノイズリダクション」(画像を平坦/エッジ/テクスチャの3領域に分割し、それぞれに応じたノイズリダクション処理を行う)も実現している。
AFシステムには半透過ミラーを搭載した「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を既存シリーズ同様に採用しており、常時、位相差AFが行える(測距点は3点クロス15点)。新たに被写体の色や輝度から大きさを認識し、よりAFの精度を高める「ロックオンAF」機能を備えており、コンティニアスAFとの併用により動画撮影中のAF精度を高めることもできる。
ファインダーはエントリー機ながら144万画素・視野率100%の有機ELディスプレイを搭載。背面液晶は2.7型(約46万画素)。撮影機能は既存エントリー機「α57」をほぼ継承しており、被写体へカメラを向けるだけで、3分割法による構図をカメラが自動的に判断してトリミングを行う「オートポートレートフレーミング」や、全画素超解像ズーム、15種類のエフェクト、6種類の「クリエイティブスタイル」などを利用できる。
ダブルズームキットに付属する「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」(SAL18552)は「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」に比べると外装が一部変更され、また、後遮光窓の形状見直しによって、フレアやゴーストの発生を抑制している。単体での販売もボディと同日より行われ、価格は31500円。
関連記事
- 高速連写と高画素を両立した中級デジタル一眼——ソニー「α77」
ソニー「α77」は、半透過ミラーによる独自のAFシステムを備えたレンズ交換式のデジカメだ。APS-Cサイズのセンサーでは最多となる2430万画素のCMOSを搭載しながら、秒間12コマの高速連写を実現している。 - エントリークラスの域を越えた、2430万画素エントリー「α65」
エントリークラスに位置づけられながら、有効2430万画素“Exmor”APS HD CMOSセンサーや半透明ミラーを用いたフルタイムAFなど、ミドルクラス「α77」と多くの共通点を持つ「α65」がソニーから登場する。 - デジタル技術で“デジ一眼の楽しみ”を手軽に ソニー「α57」
ソニー「α57」は連写とズーム、そして構図の3要素について強化を施した「α」シリーズの新製品。被写体へカメラを向けるだけで構図を自動で判断する機能など、デジタル技術で一眼カメラの楽しみを手軽にした。 - デュアルAFシステム搭載 先進の35ミリフルサイズ「α99」
ソニーが35ミリフルサイズセンサーを登載したフラグシップ機「α99」(SLT-A99V)を発売する。半透過ミラーによる位相差AFシステムに、像面位相差AFも組み合わせた「デュアルAF」システムなど先進の機能を搭載する。
関連リンク
Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.