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IBMがWatsonエンジンをサービス化、間もなくベータテスト版提供へ

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 米IBMは2014年9月18日(現地時間)、「Watson Analytics」を発表した。いくつかの機能は、間もなく開始されるベータテストプログラム参加者向けに30日間利用可能にする予定だという。

 Watson Analyticsは、まずSoftLayer上のクラウドサービスとして提供され、「IBM Cloud marketplace」上で調達できるようになる。今後はIBM Bluemixを通じて提供、開発者やISVが各自のアプリケーションに組み込んで利用できるようにする計画だ。

mhdb_watanaly.pngWatson Analyticsのサインアップページには「間もなくローンチする」と書かれており、サインアップすると「数週間後にオープンベータについてメールで告知する」という旨の電子メールが届く

 Watson Analyticsは、自然言語解析、機械学習などの機能を組み合わせた予測分析エンジン。IBM Watsonプロジェクトとして、米国クイズ番組で人間に勝利することのできる人工知能を目指して開発してきた技術をベースにしている。米IBMでは、2014年1月9日にグローバルで「Watson Group」を編成、事業化を本格的に推進してきた。

 既存のデータ分析ツールとの違いは、データの準備、予測分析、視覚的なストーリー作成などの工程の自動化支援が可能な点、自然言語による応答が可能な点にある。

 データ分析の専門家以外に対して、分析ツール固有の複雑な操作やモデル作成・検証プロセスを自身で実行せずに、ユーザーによるオンデマンドの分析を実現し、レポート生成も自動化できるとしている。

 適切に利用するには、Watsonエンジンにあらかじめ学習させる必要がある。また、対応言語は今のところ英語である。IBMでは、今後他の言語への展開を随時進めていくとしている。

 なお、類似のクラウドサービスとしてはマイクロソフトが機械学習アプリケーション構築向けのサービスとして「Microsoft Azure Machine Learning」(Azure ML)を発表している。

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