日本でもペンタックスリコーイメージングの「K-01」のデザインなどで知られる著名なインダストリアルデザイナー、マーク・ニューソン氏が米Appleに入社する。米Conde Nast傘下のVanity Fairが9月5日(現地時間)、Appleからの情報としてそう伝えた。
ニューソン氏は、デザイン担当上級副社長、ジョナサン・アイブ氏のチームに参加する。オーストラリア生まれの同氏は現在英国で独立デザイナーとして活躍しているが、ロンドンに拠点を置いたまま、Appleの製品デザインに従事するという。
ニューソン氏は昨年10月、U2のボノがエイズ対策を目的に立ち上げたプロジェクト「(RED)」のためのチャリティーオークションを、ボノ、アイブ氏と共同で開催した。このオークションのためにニューソン氏とアイブ氏は、アルミ製デスクや真っ赤なMac Proなど、幾つかの製品を共同でデザインしている。
このオークションの際に公開された動画で、アイブ氏はニューソン氏とは長い付き合いで、デザインについてよく議論すると語り、共同でデザインした際のニューソン氏の姿勢を高く評価した。
ニューソン氏が手掛けた作品は同氏の公式サイトで見ることができる。
ニューソン氏は3月に新作のメガネを発表した際に、英デザイン系メディアDezeenのインタビューで、「ウェアラブルは確かに未来だが、メガネ型にするのが適切かどうかは疑問だ。ばかみたいに見えるリスクがある。私は死んでもGoogle Glassはかけたくないな。本当にまぬけに見えると思う」と語っている。
Appleは9月9日に開催するイベントで次期iPhoneとiWatchと呼ばれる腕時計型ウェアラブルを発表するとみられている。スマートウォッチのデザインにニューソン氏が関わっているかどうかというVanity Fairの質問に対し、Appleはコメントを断ったという。
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