タッチ操作に最適化した大画面コンバーチブルノートが登場
Windows 8の登場時こそ、タッチパネルの供給不足でタッチ対応PCは少なかったが、メーカー各社がタッチ対応ノートPCのラインアップを増やしたことで、ノートPCのディスプレイをタッチする、という操作が浸透しつつある。BCNの調査では、2013年6月時点で全ノートPCの23.7%がタッチパネルを搭載するようになったという。
タッチ操作に適したノートPCの形として、ノートPCスタイルとタブレットスタイルを両立させるコンバーチブルタイプの製品も増えてきたが、それはほぼ薄型軽量のモバイルノートに限られている。
そんな中、日本エイサーは15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する自宅向けノートPCにコンバーチブル機構を備えた「Aspire R7-571-N58G」を発売した。本製品は同社が「イーゼルヒンジ(Ezel Hinge)」と呼ぶ、2つのヒンジを使った独自機構を備える。液晶ディスプレイの可動域を広げ、タブレットモードをはじめ4つのスタイルを自由に切り替えられるのが特徴だ。早速、このイーゼルヒンジの使い勝手を中心に、Aspire R7-571-N58Gをチェックしよう。
高級感を備える金属質なボディデザイン
ボディの素材はアルミニウムを採用しており、金属感を押し出したデザインに仕上げている。パームレストを含め全体的につるつるとした手触りだ。金属ボディのノートPCは、その金属感を表現するためか比較的プレーンなデザインであることが多いが、ヘアライン加工を施したイーゼルヒンジ部がよいアクセントとなっており、見栄えがよい。
ボディに金属を多用したため、重量は2.4キロと重く、持ち運びにはあまり向かない。とはいえ、国内メーカーのスタンダードな15.6型ノートPCと同程度の重さだ。本体サイズは376.8(幅)×254.5(奥行き)×28.5(厚さ)ミリだが、側面を絞った形状を採用しており(最薄部は20.6ミリ)、数値ほどの厚みは感じない。
インタフェースは左側面に集中しており、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、アナログRGB出力(本機専用のコネクタ、変換アダプタが付属する)、HD Webカメラ、音声入出力などを装備する。ボディを薄くするためか、光学ドライブは実装しない。
有線LANポートはないが、付属のUSBアダプタで100BASE-TX対応有線LANを利用できる。通信機能はこのほかにIEEE802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+HSに対応する。
スピーカーは底面の左右両端に4つ備える。ドルビーホームシアターに対応しており、ノートPC内蔵スピーカーながらも低音までしっかりと鳴る。家庭用のノートPCとして音質に注力した点は評価できる。
10点マルチタッチ対応のフルHDディスプレイ
液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで、解像度は1920×1080ドットだ。広視野角のIPSパネルを採用する。表面処理はグレアタイプで映り込みが気になるものの、輝度は300カンデラ/平方メートル(公称値)と高いため、輝度を上げればある程度軽減できる。
タブレットスタイルでも使う製品なので、もちろんディスプレイにタッチパネルを備えており、10点マルチタッチに対応している。耐指紋コーティングなどがなく指紋が目立ちやすいのは、タッチ操作に向くマシンを目指しただけに惜しい部分だ。
さて、いよいよこのディスプレイを“うねうね”と動かしてみよう。
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