ロシアの携帯キャリア大手Vimpelcomが米Apple「iPhone」の販売を中止する。英Financial Timesが7月17日、そう報じた。ロシアでは、そのほかの大手携帯キャリアも同様の動きをみせている。
Financial Times紙がVimpelcomに近い人物からの情報として報じたところによれば、VimpelcomはAppleが契約条件を緩めようとしなかったため、iPhoneの販売をめぐるAppleとの交渉を今月打ち切ったという。
さらに同紙は、ロシアの大手携帯キャリアであるMTSとMegafonもiPhoneの販売を既に打ち切っていると報じている。
MTSの広報担当者はReutersの取材に応じ、同社のiPhone販売契約は2012年9月で終了したため、最新モデルであるiPhone 5は仕入れなかったと語っている。ただし旧モデルの在庫は引き続き販売しているという。
またこの広報担当者によれば、MTSはロシアではタブレット製品に大きな可能性があるとの考えから、Appleのタブレット「iPad」の販売に力を入れているという。
Megafonの広報担当者は17日、2009年以降iPhoneは販売していないと語っている。
VimpelcomとAppleにコメントを求めたが、すぐには返答を得られなかった。
Financial Times紙によれば、ロシアではスマートフォンの販売奨励金が認められていないことから、一般のユーザーにとってはiPhoneの価格は高すぎとなり、その点が携帯キャリアにとっては痛手だったという。
Appleはロシアのスマートフォン市場で4.5%のシェアを占めている。今後Appleはロシアにおいては自社の小売店舗かそのほかの携帯電話小売業者を通じてiPhoneを販売することになる、とFinancial Times紙は報じている。
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