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探査機「ロゼッタ」、彗星に到着 鮮明な写真を送信

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 欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」(Rosetta)が8月6日、10年5カ月の旅を経てチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着、ランデブーに成功した。今後、彗星を周回しながら探査を続け、11月には着陸機を投下する計画。成功すれば人類初の彗星へのランディングとなる。

photo8月3日、285キロ離れたところから撮影されたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星 ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA
photoランデブーに成功した8月6日、彗星まで約130キロに迫って撮影された表面の鮮明な写真 ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA

 到着は日本時間の6日午後6時29分に成功。ロゼッタの公式Twitterアカウントは各国語で「彗星よ、こんにちは!」とツイートし、8月3日に撮影された彗星核の鮮明な写真を公開した。

 同彗星は中央がくびれた形状で、全長は5キロ程度。6年半周期で公転し、現在は木星軌道に近い地球から約4億キロの距離にある。

photo8月2日に550キロ離れたところから撮影された彗星。5分半の露光で核は白飛びしているが、ダストが尾になっているのが分かる ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA

 ロゼッタは、ハレー彗星の核に間近に迫った「ジオット」など、彗星の観測に実績があるESAが2004年3月に打ち上げた。電力を節約する「深宇宙ハイバネーション」に成功し、今年1月には2年7カ月ぶりに再起動。総距離60億キロという旅を経て同彗星に到着し、史上初となる周回しながらの彗星観測に挑む。11月には着陸機「フィラエ」を投下する予定だ。

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