米Googleがアシスタント機能付きメッセージングアプリ「Emu」を手掛ける米新興企業Tinker Squareを買収した。Tinker Squareが公式サイトで8月6日(現地時間)に明らかにした。買収総額などの詳細は公表されていない。
同社は現在米AppleのApp Storeで提供しているEmuアプリを25日に削除する。現行ユーザーはそれ以降、メッセージのやりとりやダウンロードができなくなる。
Tinker Squareは2012年創業のカリフォルニア州パロアルトに拠点を置く非公開企業。創業者のグミ・ハフスタインソン氏は米Googleの上級プロダクトマネジャーや米AppleのSiri担当マネジャーなどを経て同社を立ち上げた。米KPCBなど複数の大手ベンチャーキャピタルが支援している。
Emuは、ユーザーがやりとりするメッセージを機械学習や自然言語処理などの人工知能(AI)技術で解析し、関連する情報を表示したり予定の追加をサポートするメッセージングアプリ。例えば会話でディナーの相談をするとスケジュールやレストランのYelpでのレビューが確認できたり、映画のタイトルを入力すると近くの映画館のスケジュールが表示されたりする。
EmuのサイトにはGoogleでの役割については説明されていないが、こうした技術はGoogleのアシスタント機能「Google Now」やメッセージングサービス「ハングアウト」に生かせそうだ。
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