人気漫画「ハイスコアガール」がゲームのキャラクターを無断で使用していたとして、出版元のスクウェア・エニックスが著作権法違反容疑で家宅捜索を受けた問題で、告訴したSNKプレイモアの担当者によると、同作品への同社著作物の掲載について、スク・エニから許諾依頼や相談などは「一切なかった」という。一方、キャラクターの使用を正式に許諾していたゲーム会社も複数あることが分かった。
「ハイスコアガール」は押切蓮介さんが「月刊ビックガンガン」で連載中の人気作品。1990年代の格闘ゲームブームを舞台にしたラブコメディで、SNK(当時)の「ザ・キング・オブ・ファイターズ」(KOF)や「サムライスピリッツ」、カプコンの「ストリートファイターII」、セガの「バーチャファイター」、ナムコ(当時)の「源平討魔伝」など多数のアーケードゲームが登場している。
カプコン、セガ、バンダイナムコゲームスの3社に取材したところ、各社とも同作品に対しキャラクターの使用を正式に許諾していたことを明らかにした。
カプコンの担当者は「キャラクター使用に関する契約を締結している」とコメント。セガは「『バーチャファイター』のキャラクターの掲載は、事前に正式にお話をいただいており、ラフのチェックもしていた。特に問題はない」としている。バンダイナムコも「『源平討魔伝』のキャラ使用は編集部から連絡を受け、許諾している」という。
スクウェア・エニックスは「警察による捜査が行われているため」としてSNKプレイモアとのやり取りなど詳細を明らかにしていない。ハイスコアガール公式サイトにはカプコンやバンダイナムコとのコラボ企画が掲載されており、これらのゲーム会社からは正式に許諾を受けた上での作品展開だったとみられる。
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