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スキャナーの第3勢力「オーバーヘッド型」3機種を徹底比較――画質比較編

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オーバーヘッド式スキャナ今回レビューするオーバーヘッド方式のスキャナ3製品。左から、デスクショット(キングジム)、SnapLite(PFU)、ScanSnap SV600(PFU)

 フラットベッドスキャナ、ドキュメントスキャナに次ぐ第三の勢力として、急速に台頭してきたオーバーヘッド型スキャナ。発表から話題を集めた3製品を比較する短期連載の最終回は、A4ビジネス書類、名刺、写真、見開きの書籍といった原稿の種類ごとに、仕上がりの画質を比較する。

 なお、今回はいずれもカラーモード、各製品で利用可能な最高画質での取り込みを行った。各製品の概要およびスキャン手順については、「設置スペース編」および「スキャン手順編」を参考にしてほしい。

A4ビジネス書類:クオリティならSV600、SnapLiteも善戦

 「デスクショット」は、A4サイズ撮影時の公称解像度が160dpi相当と低く、文字を判別するのがやっとの状態だ。カメラから原稿までの距離の違いも画質に大きく影響する。例えば、標準的な文字サイズにもかかわらず原稿の手前と奥とで文字の太さが異なり、明朝体の横棒が読み取りにくいこともしばしば。ユーティリティにOCR機能はないが、仮にあったとしても正確にテキストデータに置換するのは困難だろう。全般的に文字原稿には不向きと言っていい。

デスクショット
デスクショット

 「SnapLite」は、前述のデスクショットに比べると明らかに高画質で、いずれの文字も問題なく読み取れる。ビジネス用途での利用や、書類の保存にも耐えうるレベルだ。惜しいのはコントラスト。今回のサンプルのように背景が真っ白にならず、ややグレーがかってしまうことが多い。ファイル形式がJPGなので、保存先であるiPhoneのカメラロール上で補正機能などを使って明るくしてやるとよいだろう(今回のサンプルは無補正)。

SnapLite
SnapLite

 「ScanSnap SV600」は、今回比較している3製品の中ではクオリティは群を抜いており、最高画質(カラー600dpi)から1段階低い300dpiに落としても他の2製品よりクオリティが高い。なお、背景色を白く飛ばすためには、ユーティリティ上であらかじめ「裏写りを軽減します」「文字をくっきりします」などにチェックを入れておくことで対応できる。

SV600
SV600
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