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“MADE IN JAPAN”のハイスペ大画面ノートPCはいかが?――「FMV LIFEBOOK AH77/R(WA2/R)」

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ココが「○」
・エレガントでモダンなスリムボディ
・明るく見やすい液晶ディスプレイ
・クアッドコア搭載の高パフォーマンス
ココが「×」
・オールインワン構成で価格が少し高め
・SSDのカスタムメニューも欲しい

光学ドライブも内蔵するフルスペックの大画面スリムノート

 PC USERでレビューするPCは、モバイルノートやタブレットが主流だが、世間では据え置き利用がメインの大画面ノートPC(一昔前の言い方をすれば、A4ノート)が数多く売れている。今回紹介する富士通の「FMV LIFEBOOK AHシリーズ WA2/R」も、そんな幅広いユーザーを対象としたハイスペックな15.6型ノートPCだ。

 15型クラスのノートPCとしてはスリムなボディに、視認性の高いフルHD液晶ディスプレイ、クアッドコアの高性能CPU、Blu-ray Discドライブを搭載し、豊富なソフトウェアも付加したハイクラスのオールインワン仕様を特徴としている。

 このジャンルはモバイルPCに比べて変化の度合いが緩やかながら、世代を重ねるごとに着実に進化してきた。この2014年夏モデルでは、インテルの新CPU「Haswell Refresh」(開発コード名)を採用したほか、無線LANが高速なIEEE802.11acをサポートしている。

 このWA2/Rは、店頭販売モデルの「FMV LIFEBOOK AH77/R」をベースとした直販向けのカスタムメイドモデルであり、富士通 WEB MARTにて販売中だ。メモリ容量やデータストレージなどを選択して注文できる点が、店頭モデルと大きく異なる。

LIFEBOOK AH「FMV LIFEBOOK AHシリーズ WA2/R」は、富士通 WEB MARTで仕様を選んで購入できるカスタムメイドモデルだ。店頭販売モデルの「FMV LIFEBOOK AH77/R」をベースとしている

 ボディサイズは約377.2(幅)×256.6(奥行き)×16〜23.8(高さ)ミリ、重量は約2.5キロだ。大画面を搭載しているため、フットプリントは大きいが、すっきりと絞り込まれたスリムなフォルムが印象深い。デザインはシンプルでノイズレスを徹底しており、エレガントでモダンなイメージを演出している。ボディカラーはアーバンホワイト、シャイニーブラック、ガーネットレッドの3色が用意されている。

 今回試用したモデルはアーバンホワイトだ。ラメ入りで光沢のトップカバーを採用し、上質感がある。また、キーボードベゼル/パームレストに独特の透明感ある素材を利用することで、ボディ端のインジケータ類の光を透けて見せるなど、細かい部分にまでこだわった仕上がりだ。

 底面もすっきりとノイズレスなデザインだが、比較的容易にカバーを外すことができ、内蔵バッテリーパックやメモリスロットへ手軽にアクセスできる。バッテリー容量は45ワットアワーで、JEITA 2.0規格による公称駆動時間は約5.7時間(ハイブリッドHDD選択時は約5.1時間)だ。家庭内を持ち運んで手軽に使うには、十分なバッテリーライフと言える。

LIFEBOOK AHLIFEBOOK AH15.6型ワイドの大画面を搭載したスリムボディは、シンプルでノイズレスな外観が洗練された印象を与える(写真=左)。中央にブランドロゴのみをあしらった天面(写真=右)。さりげなくラメのはいったホワイトを艶やかな光沢塗装で仕上げており、上質感がある
LIFEBOOK AHLIFEBOOK AH底面もネジ穴などがないすっきりとしたノイズレスなデザインだ(写真=左)。底面カバーは手軽に取り外すことができ、内側にバッテリー、2基のメモリスロット、2.5インチドライブベイが用意されている(写真=右)。付属のACアダプタの出力仕様は65ワット(19ボルト/3.42アンペア)だ。実測でのサイズは49(幅)×108(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量は271グラム(ケーブル込み)と、ボディサイズの割にはコンパクトで扱いやすい

 ボディだけでなく画面も美しい。15.6型ワイドの液晶ディスプレイを搭載し、表示解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)に対応する。光沢仕上げのため、多少照明などの光は映り込みやすいが、明るく鮮やかで視野角も広く、見た目の印象は良好だ。目視では黄色が若干強く見えるが、おおむね素直な色味と言える。

 液晶ディスプレイはタッチパネルも備えており、指で画面に直接触れて直感的に操作可能だ。表面は旭硝子の強化ガラス「Dragontrail」に、同社が「サラサラコートディスプレイ」と呼ぶ処理を施しており、剛性や触感にも配慮している。

LIFEBOOK AHLIFEBOOK AH1920×1080ピクセル(フルHD)表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイは、採用例が増えつつある超高画素密度パネルではないが、適度な精細感でさまざまなコンテンツを楽しめる(写真=左)。液晶ディスプレイは165度程度まで倒せるため、チルト角度は柔軟に調整可能だ(写真=右)

 アイソレーションタイプのテンキー付きキーボードは、キートップの側面を別の色で塗装した「サイドカラードキー」仕様となっており、これもまたエレガントなイメージに貢献している。

 フルサイズに近い18.4ミリのキーピッチ、カーソルキーの一段下げた配置、広いパームレスト(実測85〜94ミリ)など、使い勝手にも配慮されており、見た目だけでなく実用性も及第点を与えられる。キーストロークは約1.7ミリと浅いが、キースイッチの感触は若干反発が強めに感じる。ここは長文入力でもしない限り、気にならないだろう。

 なお、キーボードの奥にはパイオニアと共同開発したボックス型のステレオスピーカーを内蔵している。音響ソフトウェアとして「DTS UltraPC II Plus」も備えており、ノートPCにしては低音もしっかりと効いた迫力あるサウンドを味わえる。

LIFEBOOK AHLIFEBOOK AHアイソレーションタイプのテンキー付キーボードを搭載している(写真=左)。横の公称キーピッチは約18.4ミリ、実測した縦ピッチもほぼ同じだった。レギュラーキーとテンキーとの距離は約9ミリあり、ミスタイプしにくいように配慮されている。キートップの側面を別の色で塗装したサイドカラードキーを採用している(写真=右)。キーボードベゼル/パームレストの透明感ある素材も印象的だ
LIFEBOOK AHLIFEBOOK AHキーボードの奥にはパイオニアと共同開発したボックス型のステレオスピーカーを内蔵(写真=左)。音響ソフトウェアとして「DTS UltraPC II Plus」も備えている(画像=右)

 ポインティングデバイスとしてはキーボードの手前にタッチパッドを装備する。タッチパッドとボタンが一体になったクリックパッド型だが、スイッチの感触がよく、安っぽい音がすることもない。サイズも109(横)×70(縦)ミリと余裕がある。アルプス製ユーティリティが導入されており、Windows 8特有のジェスチャー操作のほか、2本指を使った上下/左右スクロールや拡大/縮小などの機能が利用可能だ。

 さらにボディと同じカラーのワイヤレスレーザーマウス(1000cpi)が付属し、こちらの使い勝手もよい。マウスのホイールは上下スクロールのほか、左右に倒す動作でチャーム表示やアプリケーションを切り替えられる。

LIFEBOOK AHLIFEBOOK AHキーボード手前にボタン一体型のタッチパッドを備えるほか、ワイヤレスレーザーマウスが付属する(写真=左)。マウスの各種設定をカスタマイズできるユーティリティも備えている(画像=右)

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

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