IT部門とIT機器購入の権限を持つ経営陣は、会社のITを巡る意思決定で昔から対立してきた。ベンダーやサービス事業者が、使いやすく導入も容易な技術で非技術系の従業員にも照準を合わせる中、この争いは新たな局面に入りつつある。その結果、お粗末な性能や非難の応酬、そして最も厄介なことに、不正侵入に利用されかねないインフラの脆弱性を招くことになる。
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IT部門に相談することなく一方的にIT購入の意思決定をする経営者は、結果的に不快な状況を発生させかねない。不適切な製品はセキュリティや性能、安定性の諸問題を招く。ツールやサービスはうまく選ばなければ、既存の製品に対応できない。今こそ両陣営が相互の理解や意志疎通を改善すべきときだと業界専門家は言う。