ココが「○」 |
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・17.3型フルHDの大画面ディスプレイ |
・GeForce GTX 860Mを搭載 |
・SSD+HDD構成で快適動作 |
ココが「×」 |
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・分厚く重い本体 |
・全力稼働時はややファンがうるさい |
コスパを重視しつつもゲーミングノートに肩を並べる性能を実現
1920×1080ピクセル表示に対応した17.3型ワイド液晶を搭載するボディに、クアッドコアのCore i7-4710MQ(2.5GHz/最大3.5GHz)と大容量の16Gバイトメモリ、そして128GバイトSSD+500GバイトHDDのストレージを備え、さらに外部GPUとしてGeForce GTX 860M(2Gバイト)まで内蔵するノートPC——こう聞けば大半の方は「ああ、ゲーミングノートね」と思うかもしれない。今回紹介するマウスコンピューターの「m-Book W MB-W800S-SH」は、ゲーミングノートPCで定番のシステム構成を採用しつつも、コストパフォーマンスを重視したモデルだ。つまり、正確にはゲーミングモデルではない。
同社のPCラインアップには、ゲーミングブランドとして「G-Tune」が用意されており、そのデザイン性や高い性能で、マウスコンピューターブランドの製品とは明確に区別されている。一方、ここで取りあげるm-Book Wシリーズは、もともと10万9800円(税別)から購入できる“スタンダード”な大画面ノートPCである。冒頭のMB-W800S-SHも、ゲーミングノートとして遜色のない構成ながら、12万4800円(税別)とリーズナブルな価格が魅力だ。
それでは早速本機を見ていこう。MB-W800S-SHの外観はグレーを基調としたシンプルなデザインでまとまっている。天板にヘアライン風の加工は見えるが、もともと樹脂製なので金属ボディ特有の高級感はない。また、G-Tuneブランドの17.3型モデルと異なり、キーボードバックライトなどは省かれている。落ち着いたデザインは悪くないが、やや特徴に欠けるというのが正直な印象だ。
もっとも、機能面は充実している。1920×1080ピクセル表示の17.3型ワイド液晶ディスプレイは、メインで使うPCとしても広いデスクトップ領域を利用でき、非光沢パネルで外光の映り込みも抑えられているため、生産性アプリケーションで長時間作業するのに向いているし、画面の輝度も十分に高い。巨大なボディの幅を生かして10キー付きキーボードを搭載しているのもポイントだ。キーピッチは19ミリ/キーストロークが2ミリと余裕があり、変則的な配列もなく快適にタイピングできる。
一方、ボディサイズの割にタッチパッドの入力域は92(幅)×45(奥行き)ミリと、昨今のノートPCに比べればやや狭め。ただ、手前に左右クリックボタンを備えた標準的な2ボタン式タッチパッドは、個人的にはボタンが一体化されたタッチパッドよりも使いやすい。
インタフェースは、左側面にヘッドフォン、マイク、光デジタル音声出力、USB 2.0が並び、右側面にマルチメディアカードスロット(SDXC対応)、USB 3.0×3、HDMI出力、ギガビットLAN、背面側にアナログRGB出力を搭載する。USB 3.0のうち1基はeSATA共有ポートだ。
2系統の映像出力や3基のUSB 3.0など端子類は非常に充実しており、外付けストレージを常時接続する、いわゆる“デスクノート”としても不足に感じることはないだろう。このほか、液晶ディスプレイ上部に200万画素Webカメラを内蔵し、ワイヤレス機能としてIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth V4.0+LEも備える。
なお、標準バッテリーで約4.8時間のバッテリー駆動が可能(公称値)とされているが、本体サイズは413(幅)×277.5(奥行き)×17.5〜44(高さ)ミリ、重量は約3.1キロと、非常に分厚く重いため、移動しながらの利用は想定しづらい。また、ACアダプタのサイズだけでも72(幅)×145(奥行き)×26(高さ)ミリあり、こちらも持ち運びには向いていない。バッテリー駆動は簡易的なUPSと考えておいたほうがよさそうだ。
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