米Kleiner Perkins Caufield & Byersのアナリスト、メアリー・ミーカー氏が2014年6月上旬に発言したところによると、インターネットの成長率は低迷しているが、モバイルデータのトラフィック増加が、業界に新たなチャンスをもたらしているという。テクノロジー企業と電力会社による、消費者の電力と家電の制御権を巡る争いが幕を開けようとしている。通信事業者と提携して、通信機器と電力のセット販売を試みているテクノロジー企業もある。一方、米Googleなどの大手テクノロジー企業には、ホームオートメーションテクノロジー企業を買収するという動きが見られる。
米連邦通信委員会(FCC)が、ブロードバンドサービスを電気通信事業者の通信サービスとして再定義することを防ぐ法案が下院で提出された。これは、このような再定義が行われるとインターネット経済をかき乱す恐れがあることを危惧した動きだ。本稿では、押さえておくべき通信業界の最新事情を紹介する。
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