米Googleは、モバイルアプリ開発者向け画像最適化ツールを手掛けるフィンランドの新興企業、drawElementsを買収した。drawElementsが自社サイトで発表した。買収総額などの詳細は不明だが、フィンランドのメディアArcticStartupによると、1000万ドルという。
drawElementsは画像処理技術の専門家らが2008年に創業したヘルシンキに拠点を置く非公開企業。AndroidやiPhoneの3Dグラフィックス用API「Open GL ES」を採用するモバイルアプリのフラグメンテーション問題を解決するための分析ツールやコンパイラーを提供している。
drawElementsは「向こう数カ月中に、Androidチームと協力してわれわれの技術をAndroidの互換性テストスイートに統合する」とトップページで説明している。
Android端末については、市場に複数のバージョンのOSを搭載した多様なディスプレイサイズのハードウェアが併存するいわゆるフラグメンテーション(断片化)問題があり、Googleもこれを認識している。同社は1月の業績発表の電話会見でも、この問題を解決していくと約束していた。
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