米Microsoftがサポートを打ち切ったWindows XPへのJavaの対応について、Oracle幹部が7月11日のブログで、当面の間はWindows XP向けにもJava 7のアップデート配信を続けると表明した。
同社Javaプラットフォーム部門幹部のヘンリック・スタール氏によると、MicrosoftのWindows XPサポート終了を受けて、OracleもWindows XP上でのJavaの公式サポートを終了すると表明していた。しかし、これは「Oracleとサポート契約を結んでいる顧客がWindows XPで問題に遭遇した場合は、それ以降のバージョンのWindowsで問題を再現する必要がある。もしそれがWindows XP特有の問題だった場合、Oracleにパッチを提供する義務はない(提供できない)」という意味だったという。
JDK 7は今後も引き続きWindows XPに対応する見通しで、OracleがリリースするセキュリティアップデートはWindows XP搭載のPC向けにも配信されると同氏は明言。また、OracleのWebサイトからWindows XPにJDK 7をダウンロードしてインストールすることもできるという。
JDK 7の自動更新は引き続きWindows XPでも利用できる。この状態は少なくとも、2015年4月にJDK 7のパブリックアップデート終了(ダウンロードサイトを通じた一般向けのアップデート配信終了)を迎えるまでは続く見通し。
一方、JDK 8はWindows XPに対応しておらず、インストーラもWindows XPではうまく機能しないという。Oracleはこの不具合の解決策を探っているものの、対応を見送る可能性もあり、Windows XPでJava 8に更新する価値があるかどうかも分からないとしている。
いずれにしても、「Javaの完全なWindows XP対応を保証することはできなくなった」とスタール氏は述べ、Microsoftがサポートを継続しているバージョンのWindowにアップグレードすることを強く促している。
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