200MHzのクロック減で95ワットから65ワットに
「A10-7800」は、“Kaveri”世代のAPUでは初めてTDP 65ワットとなったモデルだ。Kaveriの場合、「cTDP」によってTDPを変更できるが、こうしたcTDPの変更で低く設定できる値ではなく、定格でTDPを65ワットに抑えている点でこれまでのモデルとは異なる。なお、A10-7850KやA10-7700Kは95ワットだったので、それから比べると30ワットほど引き下げたことになる。
動作クロックに関しては、定格が3.5GHz、MaxTurbo有効時で最大3.9GHzとなる。A10-7850Kと比べると、定格で200MHz低く、MaxTurboで100MHz低い。グラフィクスコア側は、Radeon R7シリーズとされ、コア数が512基、動作クロックが720MHzとA10-7850Kと同じだ。
製品名 | A10-7800 | A10-7850K |
---|---|---|
開発コード名 | Kaveri | Kaveri |
コア数 | 4 | 4 |
スレッド数 | 4 | 4 |
定格クロック | 3.5GHz | 3.7GHz |
ターボ時クロック | 3.9GHz | 4GHz |
プロセスルール | 28ナノメートルSHP | 28ナノメートルSHP |
TDP | 65ワット | 95ワット |
DDR3メモリ | 2133MHz | 2400MHz |
チャネル数 | 2 | 2 |
グラフィックス | Radeon R7 | Radeon R7 |
GPUコア数 | 512 | 512 |
GPUコア最大周波数 | 720MHz | 720MHz |
ハードウェアデコーダ | UVD 4.0 | UVD 4.0 |
ソケット | FM2+ | FM2+ |
A10-7850Kとのパフォーマンス差はわずか。省電力性能を生かす設定で使いたい
性能検証では、ベンチマークテストとしてPCMark 7とPCMark 8、そして、3DMark、消費電力のみに絞った。AMDは、これまでCPUが担ってきた処理をGPUに振り分けるというAPUの設計思想から、AMDがCINEBENCHやSandraといった各単体性能にフォーカスしたベンチマークテストによる性能評価を認めていない。
ただし、APUを使うユーザーが必ずしもOpenCLなどのAPUに最適化したアプリケーションを使うわけではないため、個人的にはCINEBENCHやSandraも必要なベンチマークテストであり、その上でAPUのメリットを提示すべきと思っていることをここに記しておきたい。
なお、今回は評価機材にAMD Radeon Memoryも用意したので、通常のベンチマークテストのシステム構成と異なるになるが、評価用機材ではこちらも利用した。比較対象はA10-6800KとA10-7850Kを用意しただ。TDPが100ワットでOC向けモデルという点で、消費電力の比較には向かないが、パフォーマンスの比較には使える。
比較対象 | A10-7800 | A10-6800K | A10-7850K |
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定格クロック | 3.5GHz | 4.1GHz | 3.7GHz |
ターボクロック | 3.9GHz | 4.4GHz | 4GHz |
メモリ | DDR3-2133 | DDR3-2400 | |
メモリ | AMD Radeon Memory R938G2130U1K(4Gバイト×2) | AMD Radeon Memory R938G2401U1K(4GB×2) | |
マザーボード | ASUSTeK A88XM-A | ||
チップセット | AMD A88X | ||
グラフィクスコア | Radeon R7 | ||
ストレージ | OCZ Vector 150(Serial ATA 6Gbps、120Gバイト) | ||
OS | 64ビット版 Windows 8.1 Pro | ||
電源 | Seasonic SS-1000XP(80PLUS Platinum、1000W) | ||
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