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5万円台のオーバークロックモデル「Radiant E3258AE」がお手軽すぎる

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ココが「○」
・クロック倍率フリーの「Pentium G3258」を採用
・手軽にOCできるASRock製Z97マザーを搭載
・税込み5万4540円の手ごろな価格
ココが「×」
・バックパネルの構成はシンプル
・将来外付けGPUを追加するなら電源容量に注意

5万円台の“遊べる”タワー型PC「Radiant E3258AE」

og_radiant_001.jpgRadiant E3258AE

 Pentium 20周年記念モデルこと「Pentium G3258」がアキバで人気だ。

 Pentium G3258は、定格クロックが3.2GHzのデュアルコアCPUながら、8000円前後という手ごろな価格と、クロック倍率を固定しないアンロック仕様のため、手軽にオーバークロックを試せるのが最大のウリ。動作保証外ではあるものの、「4GHz台後半でも安定動作する個体が多いみたい」(某ショップ店員)という話もあり、自作ユーザーの間で注目を集めている。

 そのPentium G3258をいち早く採用したのがサイコムのミドルタワー型PC「Radiant E3258AE」だ。また、G3258に最適化したというASRock製Z97マザーボード「Z97 Anniversary」を搭載しているのも特徴で、ASRock独自のOC機能「Pentium Anniversary Boost Technology」を利用できるのが目を引く。PC起動時に「P」を押して表示されるメニューから、3.2GHz(定格)/3.8GHz/4GHz/4.2GHzまで簡単にCPUのクロックを設定できるため、特別な知識がなくてもとりあえずお試しでオーバークロックが楽しめるのだ。以前は自分でマシンを組んでいたけど今は時間がなくて自作していない、あるいは“自作要素”を残したBTOマシンが欲しいと考えている入門ユーザーにも向いている。

og_radiant_000.jpgZ97 Anniversaryは、Pentium G3258を搭載したシステムの場合、起動時に「P」キーを押すだけで自動的にCPU動作クロックを引き上げる独自メニューが表示される。3.2GHz(定格)/3.8GHz/4GHz/4.2GHzで設定可能だ

 このZ97 Anniversaryは、Z97マザーとしてはかなり安価で、Pentium G3258の魅力をスポイルしないコストパフォーマンスの高さも特徴の1つ。今回100台限定でサイコムから発売されたRadiant E3258AEは、Pentium G3258+Z97 Anniversaryという、いわば鉄板の組み合わせを採用することで、税込み5万4540円(しかも8月3日までは夏のボーナスキャンペーンで送料無料)と、“遊べるタワー型PC”としては非常に魅力的な値付けになっている。

 一方、リーズナブルな価格に目が行きがちだが、サイコムらしいパーツの選定はここでも健在だ。まず、PCケースにはFractal Designのミドルタワー型モデル「Arc Mini R2」を採用している。ブラック基調のシンプルなケースだが、その質実剛健さがいかにも北欧メーカーらしい作りで、拡張ベイは5インチ×2、3.5インチ×6、2.5インチ×2と十分。上段のHDDゲージは着脱可能な構造になっており、これを外すことで最大400ミリ長のグラフィックスカードまで搭載できるなど、拡張性も高い。

og_radiant_002.jpgog_radiant_003.jpgPCケースにはFractal Designの「Arc Mini R2」を採用。本体サイズは210(幅)×405(高さ)×484(奥行)ミリ、重量が約9キロと大柄だが、しっかりとした作りで拡張性も高い。上面前方に2基のUSB 3.0とヘッドフォン、マイクのほか、3段階で調整できるファンコントロール用のスライドスイッチがある。なお、ASRockのZ97 Anniversaryは価格なりの割り切った仕様で、バックパネルはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、ギガビットLAN、音声出力、HDMI出力という内容。特に映像出力がHDMIのみなのは注意したい。なお、HDMI−DVI変換コネクタが標準で付属している

 このほか、ケース前面、上部、底部をメッシュ構造にし、前面/上面/背面の各部に140ミリの流体軸受けファンを搭載して効率的なエアフローを実現。さらにラバー素材を用いたインシュレーターや、3段階(5ボルト/7ボルト/12ボルト)で調整可能なファンコントローラーを上面手前に置くなど、静音性に対する配慮も見られる。上面手前のインタフェースは、着脱頻度の高いUSB 3.0×2、ヘッドフォン、マイクが並び、デスク下に置くとちょうど手が伸びやすい位置にくるのも気がきいている。

 なお、評価機の構成は、前述のPentium G3258(3.2GHz)のほか、4Gバイトメモリ(PC-12800×2)、500GバイトHDD(シーゲイト製ST500DM002)、DVDスーパーマルチドライブ(LG製GH24NSB0)、500ワット80 PLUS BRONZE認証電源ユニット(Corsair製CX500M)と、ほぼ最小構成のスペックだが、CPUクーラーのみENERMAXの「ETS-N30-TAA」(+410円)に変更されていた。このモデルはブルーLEDファンを搭載しており、ちょうどケース側面のクリアパネルから青い光が見えるので、遊び心を演出したい人にオススメしたい。

og_radiant_004.jpgog_radiant_005.jpg拡張ベイは5インチ×2、3.5インチ×6、2.5インチ×2、なお、評価機はブルーLEDファンを搭載したENERMAX製CPUクーラーに変更されていた。側面のクリアパネルから青い光がのぞける

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