米Googleの年次開発者会議「Google I/O」の開催を翌日に控え、米Businessweekが6月24日(現地時間)、GoogleのAndroid/Chrome/Apps担当上級副社長、スンダー・ピチャイ氏に関する5ページにわたる記事を掲載した。
この中でBusinessweekは、4月に退社したヴィック・ガンドトラ氏に代わってピチャイ氏がI/Oの基調講演の総合司会を担当し、次期Android、「Android Wear」、「Android TV」を発表すると報じた。
Google I/Oの予測は既に多数出ているが、Android 4.4(コードネーム:KitKat)が昨年秋に発表されたばかりということもあり、次期Androidは発表されないとみられていた。
Googleはこれまで、次期Androidをホリデーシーズンの直前に発表(IceCream Sandwichは2011年10月、KitKatは2013年9月。Jelly Beanは2012年6月だった)し、ホリデーシーズンに最新Androidを搭載できるのはGoogleのNexusブランドの端末だけになっていたが、このプロセスについてハードウェアメーカーから不満が上がっていたという。
次期Androidのコードネーム(Lで始まるスイーツの名称になる見込み)はまだ分かっていない。
ウェアラブル端末向けプラットフォームであるAndroid Wearについては、Googleが3月の時点で「パートナーメーカーが今夏に腕時計タイプの端末を発売する」と発表しているので、I/Oでそうした端末が披露されるとみられる。
ピチャイ氏はインタビューで、「心拍数や血圧を測るためにせいぜい年に1回しか病院に行かないのはおかしい」とし、「これらはもっと頻繁に測定し、分析できるようになるべきだ」と語った。
Android TVについては、4月にThe Vergeが報道した。Android TVは「Google TV」とは異なり、米Appleの「Apple TV」や米Amazon.comの「Amazon Fire TV」と同様の、コンテンツを楽しむためのシステムになる見込みだ。
Google I/Oではこの他、Nestのサードパーティー向け開発者プログラム「Nest Developer Program」やGoogle Glassの進捗なども発表されると予想されている。
Google I/Oは日本時間の26日午前1時から。専用ページでライブストリーミングされる予定だ。
関連記事
- Google傘下のNest、スマートホーム向け開発者プログラムを立ち上げ
Google傘下のスマートホーム企業Nestが、サードパーティー製アプリやハードウェアをNestの製品と連係させるためのAPIをリリースし、「Nest Developer Program」の立ち上げを発表した。既にMercedes-Benzや家電メーカーなどが関連サービスを開発している。 - Google、「Android TV」でスマートTVに再挑戦──The Verge報道
- Google、ウェアラブル向け「Android Wear」発表 今夏に製品登場
「Android Wear」はAndroidをウェアラブル端末に搭載するプロジェクト。まずはLGとMotorolaが4〜6月期に腕時計型端末を発表する。 - Google+責任者のガンドトラ氏が退社
- 月額9.99ドルの音楽サービスや新メッセージングサービス──Google I/Oで発表されたこと
関連リンク
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.