ココが「○」 |
---|
・容積1.05リットルの超小型ボディ |
・TDP 35ワットの第4世代Coreを搭載可能 |
・小型なのに優れたメンテナンス性 |
ココが「×」 |
---|
・付属スタンドの横幅が大きい |
・メモリーカードスロットがない |
はじめに:極小ボディに第4世代Coreプロセッサーを搭載
HP EliteDesk 800 G1 DM/CTは、日本HPから発売された超小型デスクトップPCだ。横幅約34ミリ、容積にして約1.05リットルというスリムでコンパクトなボディに、第4世代Coreプロセッサーを搭載しているのが最大の特徴である。
ボディの具体的なサイズは約34(幅)×177(奥行き)×175(高さ)ミリ(縦置き時、スタンド含まず)。公称値は縦置き時を基準に記載されているため、本稿でも位置関係については基本的に縦置きを基準に言及するが、デザイン的には横置きでの利用も強く意識されている。
例えば、縦置き時における右側面(横置き時底面)には、足の部分が4ミリほど張り出している(つまり足を含めた横幅は38ミリほどある)し、管理用シールなどもまた右側面に張られている。足の部分にはラバー素材が張られており、しっかり安定して設定できる。
縦置き時については、付属のスタンドを含めると横幅が117ミリにかさんでしまうが、底部は平面で排気口などもないためスタンドなしでも設置は可能だ。安定化させるために市販のゴム足などを利用してもよいだろう。
右側面の足部分にはVESAマウントホール(VESA-100)を装備しており、これを利用してHP製液晶ディスプレイの下にボディ配置できる「モニターマウントキット」や、壁掛けも可能な「HP フラットパネルモニターQuick Release」といったオプションが用意されているのも魅力だ。
ボディは手回しネジ1本を外すだけでカバーの開閉が行なえ、工具なしでHDDを取り外して2基のSO-DIMMソケットにアクセスできる。さらにネジを3つ本外せばCPUソケットにもアクセスできる。これだけの小型フォームファクターでもメンテナンス性もしっかり確保されている。ちなみに、内部にはM.2ソケット(Type 2280/キーM)があることも確認できた。
基本スペックはBTOでカスタマイズが可能で、CPUは5種類が選べる。選択できるCPUは、Core i7-4765T(2GHz/最大3GHz)、Core i5-4570T(2.9GHz/最大3.6GHz)、Core i3-4130T(2.9GHz)、Pentium G3220T(2.6GHz)、Celeron G1820T(2.4GHz)だ。いずれもTDP35ワットのプロセッサーである。チップセットにはIntel Q87 Expressを採用しており、Core i5以上のモデルではIntelのvProテクノロジーに対応し、リモートによるセキュリティ管理などが行なえる。
メモリは4Gバイトと8Gバイトの2種類、データストレージは500GバイトのHDDと128GバイトのSSD(Opal準拠の自己暗号化機能対応)の2種類から選べる。光学ドライブは非搭載だ。
プリインストールOSも柔軟な選択が可能だ。Windows 8.1、Windows 7(64ビット/32ビット)の各エディションのほか、Windows 8.1 Proのダウングレード権を使ったWindows 7 Professional(64ビット/32ビット)も選択できる。このダウングレード権を使ったWindows 7プリインストールでは、Windows 8.1のライセンスでWindows 7 Professionalを使うことができる。いつでも追加費用なしでサポート期間の長いWindows 8.1へアップグレードして使うことができるので、ビジネスPCの新規導入を考えている企業、SOHOに都合の良いライセンス形態といえる。
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.