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「X68000の日」に“レトロPC”が勢ぞろい――あの黄金時代を振り返る

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同じときを過ごした同志たちの集い

 筆者が会場の秋葉原ハンドレッドスクエア倶楽部に足を踏み入れたのは開場から30分ほど経ったころ。その時点ですでに会場は来場者でごった返しており、通行もままならないほどの大盛況だった。

 あちらこちらで出展者と来場者が当時の話題に花を咲かせており、思わず頷きながら聞き入ったり、実機でゲームをプレイさせてもらったりと、まるで1980年代のパソコンショップのような雰囲気を楽しませてもらった。

 レトロエクスプレスは機種を限定しておらず、出展基準はゆるやかだ。今回は各ブースを回って気になった展示物を中心に紹介しよう。

MGS

 フライス盤、FRP、ベークライトなどを駆使し、個人レベルとは思えないクオリティのワンオフ品を制作していた。

 今回は自作のX68000風Windowsパソコンなどと合わせて超レアもの「FM TOWNS IIモデルSN試作品」を展示。1995年2月発売のFM TOWNS IIモデルSN自体、教育分野向けに展開された希少性の高いモデルだ。モノクロ液晶のタウンズノートはとても貴重。

og_retro_001.jpgog_retro_002.jpgMGS氏のWebサイト(MGShttp://www.lcv.ne.jp/~mgs1987/x68/x68win7.html)。X68000の他、大型筐体アーケードゲーム、ナイトライダー2000などが紹介されている(写真=左)。FM TOWNS IIモデルSN、通称「タウンズノート」の試作品だ(写真=右)

og_retro_003.jpgog_retro_004.jpgキーボードもきちんと親指シフト(写真=左)。モノクロディスプレイで動いているのはギャラクシーフォースII(写真=右)

デザイン・メソドロジー・ラボ

 Freescaleの安価な評価ボードFRDM-KL25Zを展示、販売。

og_retro_005.jpgog_retro_006.jpgmbed.orgを利用し、Webブラウザ上でソースを入力するとサーバ側でコンパイル、バイナリをダウンロードできる。クロスコンパイルを超えるクラウドコンパイル(写真=左)。Freescaleの安価な評価ボードRDM-KL25Z(通称ゾウリムシ)。2,000円(写真=右)

NRTDrv Developers

 SHARP X1シリーズ用OPM+PSGドライバとWindows用クロスMMLコンパイラ、NRTDrv。改造X1実機による演奏のほか、セガサターン型PC、X1エミュレータのX1 Milleniumを展示していた。

og_retro_007.jpgog_retro_008.jpgセガサターンの筐体に収められたPC(写真=左)。NRTDrvはX1シリーズ用OPN+PSGドライバ(写真=右)

og_retro_009.jpgog_retro_010.jpgX1turboZ実機。おしゃれな赤はX1ならではのカラー。精悍な黒もいい(写真=左)。X1エミュレータ、「怪しい」X millenium DS。動いているのは日本テレネット「ファイナルゾーン」(写真=右)

og_retro_011.jpgこちらはX Millenium for Android。“X Millenium for iOS”の話もちらほら

SOUND研

 X68000用の新作横スクロールシューティングゲームをCPU換装済みX68030実機で展示。

og_retro_012.jpgブラックのマンハッタンシェイプに赤字のX68030が熱い。ただし、CPUは68040に換装済み、クロックも25MHzから33MHzにアップ

og_retro_013.jpgゲームプレイ画面。敵機の動きがけっこういやらしい

og_retro_014.jpg販売はこの5インチディスケットで。サントラCDにはFM音源とMIDIバージョンを収録。第1トラックにフロッピーイメージ入り

Studio Robo

 ファミコンではカートリッジでソフト(ゲーム)が提供されていたが、カートリッジに含まれているのはプログラムやデータだけではない。大容量のメモリを扱ったり、より表現力の高い音源を使用するために、さまざまな拡張チップが組み込まれている。カートリッジはソフトであるだけでなく、拡張ハードウェアそのものでもあった。

 Studio Roboのブースではそのような拡張音源チップをファミコン実機で演奏していた。

og_retro_015.jpgファミコンチップチューン。各カートリッジに内蔵された拡張音源チップで演奏する。1番手前のカートリッジが制御用になる

og_retro_016.jpgこちらはディスクシステムの音源を利用するもの

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