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料金はどれだけ安い? 既存のauスマホでも利用できる?――「mineo」の基本をおさらい

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 6月3日にサービスを開始したケイ・オプティコムの通信サービス「mineo」が話題を集めている。これまで、MVNOが提供する通信サービス(格安SIM)は、NTTドコモのネットワークを借りたものがほとんどだったが、mineoは、MVNOとしては初めてauのネットワークを使ったサービス。5月に開始した先行予約で同月内に1万件の申し込みを突破するなど好調だ。

 今回、mineoのSIMカードと端末を使う機会を得たので、料金、端末から実際の使い勝手までを紹介していきたい。

質問:サービス名は何と読むの?

 サービス名「mineo」は、そのままだと「ミネオ」と読んでしまいそうだが、正しくは「マイネオ」。自分らしいライフスタイルを送ってもらうべく、「my(私の)」「mine(私のもの)」「neo(新しい)」といった思いを込めたという。

photo「mineo」のロゴ

質問:何ができる?

 mineoでは、auの4G LTEネットワーク(800MHz帯と2.1GHz帯)を使ったデータ通信サービスと、3G回線を使った音声通話サービスを利用できる。データ通信のみも選べる。

質問:SIMカードのサイズは?

 SIMカードはmicroSIMかnanoSIMから選べる。

photoauスマホと同じくau ICカードが付属する。写真はセット端末のDIGNO M用の「au Nano IC Card」

質問:3Gのデータ通信は利用できない?

 mineoで利用できるデータ通信は4G LTEのみで、3Gは利用できない。少し不安は残るが、auの4G LTEの実人口カバー率は99%を実現しており、困ることは少ないだろう。3Gは音声通話のみで利用する。

質問:MNPには対応している?

 mineoはMNPの転入に対応しており、これまで使っていた電話番号を引き継ぐことができる。

質問:料金はどれくらい? 利用できる通信量は?

 料金は、データ通信のみの「シングルタイプ」と、データ通信と音声通話を使える「デュアルタイプ」の2種類を用意。なお、以下に紹介する価格はいずれも税別だ。

 シングルタイプの月額基本料金は980円。ディアルタイプは、シングルタイプの980円に610円を加算した1590円が月額基本料金となる。無料通話分は含まれず、通話料金は30秒あたり20円がかかる。利用できるデータ通信量はどちらのプランも月1Gバイトまで。両プランとも、050通話アプリの「LaLa Call(ララコール)」を月額無料(通常は100円)で利用できる。

mineoの料金(税別)
シングルタイプデュアルタイプ
初期費用3000円
月額基本料金980円1590円
音声通話なしあり(通話料:20円/30秒)
IP電話LaLa Callが月額無料で利用可能
通信エリアデータ通信:4G LTEエリアデータ通信:4G LTEエリア
音声通話:au 3Gエリア
データ通信量月1Gバイト
データ通信速度800MHz帯:下り最大75Mbps/上り最大25Mbps
2GHz帯:下り最大150Mbps/上り最大12Mbps

 auのAndroidスマートフォン向けに提供されている料金プラン「LTEプラン」(月額934円)とパケット定額サービス「LTEフラット」(月額5700円)、ISP料金(月額300円)を合わせると、月額6934円。通話サービスの中身(LTEプランは1〜21時のau同士の通話が無料)や利用できる通信量(LTEフラットは月7Gバイト)の違いはあるが、通話とデータ通信のライトユーザーなら、月額1590円で済んでしまうのは大きい。

 ただ、1Gバイトと7Gバイトの中間である、月間3Gバイト程度のプランがあってもいいように思う。データ通信のプランは1種類しかないので、今後の拡張に期待したい。

質問:速度制限はある?

 3日間で500Mバイトを超える通信をすると、当日13時から翌日13時まで最大200Kbpsに速度が制限されるほか、月内のデータ通信量が上限(1Gバイト)に達すると、翌月まで最大200Kbpsに制限される。100Mバイトあたり150円で追加チャージが可能だ。

 7Gバイトを超えると最大128Kbpsに制限されるauのLTEフラットよりも、200Kbpsは速い。テキストメール、LINE、SNSなどは問題なく利用できそうだ。

 データ通信量を使い切らなかった場合、翌月に繰り越せるのもうれしいポイント(翌々月以降は消滅する)。また、mineoは最大5回線を契約できるが、繰り越したデータ通信量をグループ内で分け合うこともできる。

質問:SMSは利用できる?

 電話番号でメッセージを送受信できるSMS(ショートメッセージサービス)は、デュアルタイプを契約している場合に利用できる。

質問:端末も購入できる?

 SIMカードとセットで購入できるスマートフォンとして、京セラ製の「DIGNO M」を提供する。KDDIが2013年冬に発売した「DIGNO M KYL22」と同じ機種で、おサイフケータイやワンセグを利用できる。カラーはホワイトのみ。価格は一括払いで4万8000円、分割払いで2000円×24回。現在auオンラインショップで販売されているKYL22の3万3480円よりは高い。

photophoto端末や利用ガイドなどが入っている箱(写真=左)。DIGNO Mのパッケージにはmineoのロゴがある。卓上ホルダやワンセグアンテナなどが付属する(写真=右)
photophotoスリムで軽いラウンドボディが特徴のDIGNO M。裏側にmineoロゴがある
photo左がmineo向け、右がau向けDIGNO M

質問:既存のauスマホでも利用できる?

 mineoではSIMだけを購入することもでき、セット端末(DIGNO M以外)のauスマートフォン、タブレット、モバイルWi-Fiルーターでも利用できる。詳細はmineoのWebサイトを参照してほしい。机の中に古いauの4G LTEスマートフォンが眠っている人や、現在auの4G LTEスマートフォンを使っているけどmineoに移りたいという人は、SIMだけを購入してもいいだろう。

 mineoは、iPhone 5s/5cや主なauのAndroid端末など、多くの現行機種が対応しているが、iPhone 5は対応していない。LTEに対応していないiPhone 4Sでも当然ながらmineoは利用できない。

質問:2年縛りなどはある?

 利用開始の翌月から「12カ月間」が最低利用期間に設定されており、期間内に解約をすると、解約清算金として9500円が発生する。

質問:テザリングは利用できる?

 mineo対応のAndroidスマートフォンやタブレットはテザリングを利用でき、追加の料金は発生しない。ただし、iPhone 5s/5cやiPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデルではテザリングを利用できない。

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